堺浜自然観察会 友海ビーチ海辺の生き物写真集

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春に見られる生き物たち

2012年3月24日(土)に見られた生き物を紹介します。4月~5月の観察会でも、同じような生き物が見られることでしょう。


友海ビーチの春の風物詩というと、魚の赤ちゃんたちです。中でもイシガレイは、必ずと言っていいほど見つかります。こちらは全長約15mmの小ささ、これまでの観察会でも最小です。


少し成長して、2cmくらいになったイシガレイ。色素が濃くなってきて、カレイらしい色に近づいてきています。砂と同じ色で、これまた見つけにくいです。


友海ビーチのフジツボは、ヨーロッパフジツボという外来種がほとんどです。これも去年より大きくなったような気がします。他にアメリカフジツボやドロフジツボがいます。


アイナメでしょうか。少し緑っぽい色をしていました。2.5cmくらいです。


これは何の魚の赤ちゃんでしょうか。まだ小さいです。あまり自信はないのですが、もしかしたら、アユかも!・・・詳しい方に聞くと、スズキの赤ちゃんではないかとのことでした。


こちらも魚の赤ちゃんです。背びれが立派ですね。おそらくメバルの稚魚ではないかと思います。


魚だけではありません。ここのカニは、ケフサイソガニという種類です。石をひっくり返すとその下に潜んでいることが多いです。ハサミは小さく、挟まれる心配もないので、つかまえやすいです。


砂の上の水の中を魚が泳いでいるのかと思ってつかまえるとヨコエビだったりします。ヨコエビはエビとは違う仲間ですが、エビみたいですね。オスがメスをだっこして「交尾前ガード」というのをするようです。春には夫婦のヨコエビがたくさん見つかります。


ここのヤドカリはユビナガホンヤドカリという種類です。春にはまだ少ないですが、次第に増えていく感じです。巻き貝の貝がらがあまりないので、家探しに苦労しているようです。


ヤマトシジミは、人工干潟の砂の中にすんでいます。まだ小さいですが、砂の中に生き物がすんでいると思うと、とてもうれしくなります。


これは直立護岸部分に貼りついている貝ですが、何だかわかりますか?カキフライでおなじみ「マガキ」です。去年よりひとまわり大きくなっているようで、うれしいです。


これは好き嫌いのわかれるところでしょう。ゴカイです。でも、ヤマトシジミ、マガキ、そしてこのゴカイの仲間たちが、ひたすら水をきれいにしてくれていると思うと、大事にしたくなります。

(文と写真:田中広樹)

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