いぶきのタンポポ
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タンポポ調査西日本の調査期間もほぼ終わりの5月末。
滋賀県の平野部ではタンポポが目立たなくなってきているので、最後に伊吹山の頂上付近に行ってきました。
5月30日は山頂付近は春一番の花が終わり初夏の花にはまだ早い。
山頂付近はタンポポの最盛期でした。
伊吹山の山頂付近は「イブキタンポポ」と名付けられた在来種のタンポポが自生する。
以前はたくさん見られたのですが現在は山頂付近のお花畑に見られたが多くありません。
カンサイタンポポより大型のタンポポで、総ほう外片の色がやや黒ずみ、やや幅広気味、内片の半分よりやや短めだ。
このあたりの麓に多い「セイタカタンポポ」とは少し違う気もするがその範囲内に入れないといけないかもしれません。
ミヤマタンポポとの関係も含め、観察に来たのだが、全く違うものようです。
花粉を観察してみると正常。2倍体有性生殖種のようです。
伊吹山の山頂付近は実際は「イブキタンポポ」はほとんど見当たらない。
滋賀県のどこよりもセイヨウタンポポが一面に咲いている。
石灰岩の隙間まで入り込みお花畑にもかなり入り込んできている。
対応していかないと「イブキタンポポ」は無くなってしまうかもしれない。
撮影日 :2010年5月30日
撮影場所:滋賀県米原市 伊吹山
撮影者 :村田 章
セイタカタンポポ
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5月15日に福井県敦賀市のタンポポ調査で歩きました。
山ぎわの空き地にひときわ背の高いタンポポがありました。
花茎を抜いて、A4ファイルと並べました。後で計ったら50cmありました。
別の場所にも大きく葉を広げた株があったので、ファイルと並べて撮りました。
撮影場所:福井県敦賀市
撮影者 :横山恵子
滋賀県北部のタンポポ
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4月29日は久しぶりに晴れたので滋賀県北部を歩いてきました。
滋賀県の南に比べ春の進行は遅く、タンポポの花は真っ盛りでした。
県北部の在来タンポポはほとんどがカンサイタンポポだが大津市と高島市の間で湖が山に迫るあたりで急にカンサイタンポポが少なくなり高島市にはいると、本物のカンサイタンポポはほとんど見られなくなっていくようだ。
この付近はいわゆるセイタカタンポポのタイプが多い。
花はカンサイタンポポよりもはるかに大きい。
全て花粉は正常なのでひとまずセイタカタンポポにしておくしかないのでしょうか。
綿毛を付けているものは少なく付けていても正常に発芽する種子は少なそう。
このあたりから福井県にかけておなじようなタンポポが多くみられるようです。
花が大きくカンサイタンポポとは言い難いのでひとまず花粉が正常なので、ここでは一応「セイタカタンポポ」としておきました。
撮影場所:滋賀県高島市
撮影者 :村田 章
福井県敦賀市のタンポポ
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敦賀市の中池見湿地に咲くタンポポです。
今回の調査で、2倍体在来種については個体差はあるものの、まとめてセイタカタンポポとすることに落ち着きました。
撮影場所:福井県敦賀市
撮影者 :横山恵子