北九州のモウコタンポポ
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佐賀の上赤です。
3月12日に北九州のモウコタンポポを案内してもらっていましたが、鉢植えにした個体に花が咲きました。
全体写真と総苞の写真を貼付します。
全体写真からは見えませんが、横から見ると双頭であることが分かります。
MLでもたまに紹介がありますが、やはり珍しいものかと思い投稿しました。
投稿日 :2011年5月13日
撮影場所:佐賀県
撮影者 :上赤博文
佐賀県のモウコタンポポ?
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昨年のタンポポ調査で不明種としたものと気になっている個体について、今日から現地調査を始めました。
時間がなかったので2ヵ所だけ調べました。
1ヵ所目はキバナシロタンポポが採集されたポイントに行きましたが、見つけられませんでした。
2ヵ所目はカンサイタンポポの名前で届けられていたが、花粉がバラバラだった個体です。
実は10年以上前に知人に教えてもらっていた産地で、佐賀県の在来種はカンサイタンポポとツクシタンポポが記録されていただけなので、私自身もカンサイと思いこんでいました。
花粉を見てカンサイではないと昨年分かりましたが、再調査が出来なかったので不明種としていました。
画像がその個体です。
うぶ毛が多い特徴もありました。
検索表では総苞外片が内片の2/3以上となっていますが、そこまで長くはないように思われるところが気になっています。
撮影日 :2011年4月2日
撮影場所:佐賀県佐賀市
撮影者 :上赤博文
【狩山俊悟 コメント】
報告書に掲載されているモウコタンポポの写真も、総苞外片が内片の半長程度しかありませんので、2/3以上にはこだわらなくても良いのかと思っています。
岡山県のわずか4株の観察例と比較しますと、葉の切れ込みが深く、浅-中裂のものが見られない、花色が濃く見える、などが異なっています。
【上赤博文 コメント】
下関で見たモウコタンポポと比べると、確かに葉の切れ込みが深いです。
自生地は佐賀市中心部の古くからの住宅地の空き地ですが、舗装されていない駐車場として利用されているような場所、砂利で整地されたような環境です。
精査はしておりませんが、2カ所で5個体くらい有り、花弁の色はわずかに黄色が薄いと感じました。
左右に2個体並んでいる画像が自生地の環境で、左がモウコタンポポかなと思ったもので、右は外来タンポポ(多分セイヨウ)です。
ほんのわずかな違いですが、左の方が少しうすいです。
岡山県のモウコタンポポ
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森田竜義先生が講演会の時に紹介された岡山県のモウコタンポポを見に行ってきました。
昨年ほぼ同じ場所を歩いていましたが気づきませんでした。
倉敷市立自然史博物館友の会のメンバーが先日見つけたと教えてくれて、今日、気合いを入れて探しに行きました。
が、やはり見つけられず、携帯電話で緯度経度を教えてもらってやっと行き当たりました。
20年ほど前まではタバコを盛んに栽培していた畑の中とその周辺でした(タバコ栽培に関係あり?)。
モウコタンポポ以外にも、キビシロタンポポ・シロバナタンポポ・外来タンポポが花を咲かせていました。
昨年4月26日に訪れた時には近くにカンサイタンポポも生えていました。
花が咲いていたのは4株だけでした。
掘り上げた様子
中央にあるのが異形葉(小さくて切れ込みがほとんどない)
総苞は小さく、角状突起が目立ち、総苞外片は長い
特徴を書いておきます。
高さ6cmになる多年草。
直根は太く地中に入る。
葉は羽状に浅-深裂、ときにまばらな鋸歯縁、無毛、長さ2-9cm、幅0.5-2cm。
異形葉がある場合は通常葉の半長以下、まばらな鋸歯縁かほぼ全縁。
花茎は低く、花時3-5cm、上部に綿毛が多く、果時には6cmになる。
花期は3月下旬-4月中旬(付近に生えるカンサイタンポポより花期が早い)。
頭花はやや淡い黄色、径2-3cm。
総苞は小さく、花時に長さ13-14mm、果時に長さ15-16mm、角状突起は顕著。
総苞外片は内片の半分-8割程度の長さになり、線状披針形、やや開出する。
花粉の大きさはバラバラ。
撮影日 :2011年3月28日
撮影場所:岡山県
撮影者 :狩山俊悟