雑種タンポポ
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四国中央市の伊藤です。
昨年のタンポポのサンプル採取に於いてはザッシュタンポポが5ヶ所ほどありました。
それで今年はどうなっているのかと自宅付近の四国中央市土居町付近を4日ほどかけ観察しました。
ざっと走った程度でしたが31箇所で写真の雑種タンポポが見られました。
また、花がひとつになった奇形タンポポも見られました。
投稿日 :2011年4月14日
採集場所:愛媛県四国中央市
撮影者 :伊藤貞夫
3倍体雑種
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広島駅近くのタンポポです。
花粉はほとんどなく,やっと探し出した結果,「バラバラ」であることが分かりました。
花粉の観察結果から,花粉が均一のカンサイ,トウカイ,セイタカ,オキは消えます。
残る黄花の在来タンポポは,ヤマザトとクシバです。
いずれにも該当しそうにありませんので,在来タンポポではなく,(3倍体)雑種タンポポだろうと思います。
投稿日 :2010年4月25日
採集場所:広島県広島市
撮影者 :狩山俊悟
【鈴木 武 コメント】
広島城でも同じようなものを見た記憶があります。
5月中旬にまた広島にいくので駅周辺もちょっと気にしてみます。
4月24日は綾部市での観察会のあと、福井県境に向かったのですが、ある小学校の校舎の周りは広島駅近くのタンポポ?のようでした。
これが3倍体の雑種タンポポであることはどこかでおさえておきたいです。
謎の大型タンポポ
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岡山県の片岡法子です。
19日に岡山県の北部にある新庄村を歩きに行きました。
その際、地元の方より変なタンポポがあるとの情報をもらったので見てきました。
全体的に大型、頭花は直径5cmを超えています。
総苞外片は幅広で長く、反り返り具合は2まれに3-4のものもありました。
ちなみに、つぼみのものは1でした。
葉は櫛の歯状に切れ込んでいます。
種子がありましたが、「しいな」でした。
現地では、シナノタンポポ?と思っていたのですが、花粉を見るとバラバラでした。
総苞外片中央に隆起は見られないのでオオクシバタンポポではない・・・?
ということは、ロクアイタンポポ(仮称)でしょうか。
どちらにしても、岡山県では記録がありません。
花壇のほうが多くの株が生えており、花壇から広がったのではないかと思うのですが、判断しかねます。
撮影日 :2010年4月19日
撮影場所:岡山県真庭郡新庄村
撮影者 :片岡法子
滋賀県琵琶湖博物館付近のタンポポ
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琵琶湖博物館周辺の烏丸半島は、下養魚場だったところを埋め立てて作られたところですが、その芝生はトウカイタンポポと思われるタンポポ歩が群生しています。
埋め立て地なので、ここのタンポポはおそらく芝や植樹とともに持ち込まれた移入だと思うのですが。
周りの水田はカンサイタンポポが生えていますが、水田は区画整理が進みカンサイタンポポは多くありません。
畦にも、多くは雑種っぽいセイヨウタンポポが多いのが現状です。
花粉は均一です。
がっしりしていてどれも大きい頭花が目立ちます。セイヨウは道路際に生えていますが、はるかに小さい。でも種がたくさん出来ています。
トウカイ的なものは種出来ずほとんどが花後しおれてしまっていて4/18では種子はとれませんでした。
封筒の幅は9cm総苞外片が巨大ここまでくるとトウカイともいいづらい。
シナノやカントウとも違う気がします。
あまりにも変異の幅が大きいので悩んでしまう。
去年からもっとも気になって観察している場所ですが、久しぶりに片っ端から見て回ったところ以上の通りです。
投稿日 :2010年4月19日
撮影場所:滋賀県草津市
撮影者 :村田 章
【鈴木 武コメント】
18日は下関のナガトタンポポといっているものを愛知教育大の芹沢さんや牧野植物園の藤川さんらと地元の眞崎さんも含めてみて来ました。
有性生殖していれば多型なのは当たり前ですが、初めて見ると判断を迷います。
現地に実際に見ていれば「トウカイ」(オオズorナガト)にいれるのですが、これが単品で送られてくると二倍体在来種(不明)にしてしまうでしょう。
得体のしれないものがでてきたら現地にいくのが一番ですがなかなな時間をとりにくいし、いくとさらに困惑することもあります。
笠岡市六島のタンポポ
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倉敷市立自然史博物館に持ち込まれたタンポポです。
花粉が均一であることから在来二倍体種、総苞外片が長く角状突起が顕著なことからトウカイタンポポに行き着くのですが、高梁市松原町神原で見るトウカイタンポポとは雰囲気が違うような気がします。
それは総苞外片が内片と同じぐらい長く、密着している点です。
さて、このタンポポは何でしょうか。
投稿日 :2010年4月8日
撮影場所:岡山県倉敷市
撮影者 :狩山俊悟
大型のタンポポ
このあたりはカンサイタンポポは案外少なく、外来種-雑種がかなり自然度の高いところまで侵入していました。
最も多いのが、写真に示した大型のタンポポ。
ランクは2つぼみ状態では1、種になりかけでも3程度。
以前雄琴で見たタンポポと同じタイプでした。
甲賀市水口町北内貴 北緯34度57分32秒、東経136度10分4秒
回りにセイヨウ、カンサイ、シロバナもありましたが個体数は圧倒的に多い。
何でしょうね。
花粉はバラバラでした。頭花の直径は6cmを越えるものも。
撮影日 :2009年4月12日
撮影場所:滋賀県甲賀市
撮影者 :村田 章
【木村 進 コメント】
写真の大型のタンポポそっくりのものを大阪府堺市の泉北高校の近くでも数株見つけいます。
花茎に毛が多い点も似ています。
以前、泉北ニュータウンで見つけて伊東先生に解析していただいたら、「3倍体雑種」だったものと形態的によく似ています。断定はできませんが、タネが取れたら調べたいですね。
よくわからない頭花1のタンポポ
タネもカンサイからみると小さいもので、現時点では「セイヨウ」1と判断せざるを得ません。
ふつうに頭花を見ると在来と判断してしまうでしょうし、花粉も大きさはそろっておいるようにも見えるのでややこしいです。
村田さんの見ているものもこれと同じではないかという印象です。
これまでの経験ではキビシロの花粉には光る点はほとんどありません。
投稿日 :2009年4月10日
撮影場所:兵庫県
撮影者 :鈴木 武
下阪本のタンポポ
公園園地の端の方で色のやや薄いタンポポが生えていました。
北緯35度3分29秒、東経135度52分41秒
花粉はバラバラ総苞はレベル1
キビシロにしてはちょっと違うのだが。いかがでしょうか?
黄色すぎるかな
撮影日 :2009年4月9日
撮影場所:滋賀県大津市
撮影者 :村田 章
担当: 木村 進 ・ 高畠 耕一郎
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