タンポポ調査・近畿2005予備調査実施要項(第1版) |
2.「タンポポ調査・近畿2005」の目的 |
身近に見られるタンポポには、在来種と外来種、そして最近ではその雑種があることが知られています。 タンポポ調査とは、身近な地域でタンポポを探して歩き回り、その地域の自然環境を調べながら、発見したタンポポについて総苞外片の形・花や果実の色などから、そのタンポポの種類 (在来種か、外来種か) を判断して、各地域でのタンポポの分布状況の情報を集めて、地域ごとに自然環境に対する人為の加わり方の強さを知ろうというものです。 在来種のタンポポは草刈りや踏付けなどの恒常的で緩やかな管理がされている場所に多く、近年になって、開発による土木工事などで大きく改変された土地には外来種のタンポポが侵入して分布を拡大してきました。このような両種の生育環境の違いに注目して、逆にどちらのタンポポがあるか、あるいはどちらが多いかを調べることで、その場所の環境が人間によってどの程度改変されているかを知ることができるのです。 このようなタンポポ調査を2005年に近畿全域で行う目的は次のようにまとめられます。
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