チリメンモンスターを見つけよう!
ネイチャーおおさか 環境教育プログラム
チリメンモンスターを見つけよう!
大阪湾でとれるチリメンジャコを題材にした、
親子で楽しめる海の宝物さがしです。
このプログラムは、海の生き物の多様性やつながりを学ぶとともに、彼らの命をはぐくむ海と、それを支える川と森の豊かさを守ることの大切さを伝える環境教育プログラムです。
ネイチャーおおさかでは、各地で開催されるチリモン授業やイベントへの講師・スタッフの派遣や、チリモン自然観察会の開催、またチリメンモンスターWEBインタラクティブ図鑑の運営など、チリモンを通じた環境教育活動を展開しています。
「チリモン」って知っていますか?
ちりめんじゃこの中に混じった小さな生きものたちはとても奇妙な姿をしているものも多いため、「チリメンモンスター」(略して「チリモン」)と呼ばれます。普通ちりめんじゃこは、加工の過程でチリモンを取りのぞかれて販売されるのですが、ネイチャーおおさかでは特別に取り寄せた「チリモンを取りのぞいていない、チリモンだらけのちりめんじゃこ」を使って、このプログラムを実施しています。
ちりめんじゃこは、カタクチイワシの赤ちゃん。チリモンには、それ以外のいろいろな魚(タイ、アジ、サバ、フグ、タチウオ、タツノオトシゴ・・・)の赤ちゃんがたくさん含まれています。そのほかにも、イカやタコの赤ちゃん、エビやカニの赤ちゃんなど、普段魚屋さんに並んでいる多種多様な海の生きものたちの赤ちゃんが混ざっています。
タチウオの赤ちゃん
カワハギの赤ちゃん
タツノオトシゴの赤ちゃん
タコの赤ちゃん
カニの赤ちゃん(メガロ幼生)
プログラムの内容は
このプログラムでは、虫めがねをのぞきながら、ピンセットを使って、チリモンを選り分けていきます。だんだん目が慣れてきて、珍しいチリモンも見えてくるようになり、ものの数十分の間に、数十種類のチリモンが見つかることもあります。中には、専門家でも何の生きものだかわからないチリモンを発見することもあります。
選り分けたチリモンの中から、お気に入りのチリモンを4つ選びましょう。自分が好きなものを選んで、特製台紙に貼りつければ、「チリモンコレクションカード」の完成です。何度も体験すれば、いろいろな種類のチリモンを集めていくこともできますね。
子どもたちはおもしろい姿をした生き物が大好き!また、何かを探しだし、発見し、集めていくことが大好きです。ネイチャーおおさかの指導員と一緒に、見つけたチリモンを見せあいっこして、時がたつのも忘れてしまいます。けれども実は、子どもよりも、付添いで来られたおとなの方が夢中になってしまうことがよくあります。「タツノオトシゴを見つけるまでやる!」なんてムキになっているのはたいがいお父さんだったり・・・。
プログラムのねらいは
自然を守るためにがんばっているネイチャーおおさかが、チリモンのプログラムを提供しているのはどうしてだと思いますか?チリモンさがしは、とても楽しい遊びでもあるのですが、生物の多様性を学び、海の中の食物連鎖を理解し、大阪湾の環境と私たちの暮らしとのつながりを考えるための格好のプログラムとなるのです。遊びながら、生き物のことを理解でき、自然環境のためにもなるというわけです。ネイチャーおおさかでは、チリモンのプログラムを環境教育プログラムとして位置付けています。
普段食べている食べ物の魚が、目の前の海に実際に生きている生き物なのだという実感できること、海を守ることは自分の食べ物を守ることなのだということに気づくこと、そういうことを体験から学んだ子どもたちは、食べ物を大切にし、生き物を大切にし、自分を大切にできるようになると、私たちは信じています。とても身近な食べ物をテーマに、身のまわりの自然と自分との関わりやつながりを再認識できるように、このプログラムを組み立てています。
やってみたい、と思った方は
ネイチャーおおさかでは、5人~50人程度の団体向けのプログラムとして、専門の知識をもったスタッフを派遣しています。講師派遣の費用につきましては、事務局にお問い合わせください。学年や人数、会場に応じたプログラムを、オーダーメイドで提供いたします。子ども会や地域のイベントなどで、一度ご検討ください。
また、様々な場面でチリモンのプログラムの指導にあたるボランティアスタッフも募集しています。ボランティアを希望される方も、事務局にお問い合わせください。
お問い合わせは・・・ネイチャーおおさか事務局 TEL 06‐6242‐8720
ホームページからのお問い合わせフォームはこちら
イラストでわかる海のミクロ生物の見分け方
当協会で下記の冊子の販売を代行しています。
※「チリメンモンスター」はきしわだ自然友の会の登録商標です。名称使用についてはご了承いただいています。