第9回講座 野生動物との共存

野生動物との共存  (2022.11.19)

講座内容

奈良公園のシカを軸に人と野生動物とのかかわりを考える

講 師

辻野 亮(奈良教育大学 自然環境教育センター教授)

場 所

午前:奈良公園 午後:奈良教育大学

奈良公園の飛火野から今日の講座が始まった。都市公園としての奈良公園の範囲は平坦部だけではなく、若草山や春日山原始林などの山林部も含む。画面にタッチすると手前に御笠山、奥に春日山原始林が見られる。

シカが、下草を食べてこのような景色になっている。木を保護するために柵を設置しているところもある。

シカの雄は発情期になると水たまり(ぬた場)などに放尿して座り、泥を首などにこすりつける泥浴びをする。画面にタッチすると泥をつけた雄ジカが見られる。角突きによる人身事故を防ぐために角切りがなされている。

奈良公園では毎年100頭前後のシカが交通事故にあい、そのうち40頭前後が死亡している。対策としてシカの飛び出し防止柵や運転者にシカの飛び出しを注意喚起する標識を設置している。

奈良のシカは野生動物であるため、時として攻撃することもあることやシカに食べ物を与えない(鹿せんべいは例外)など普及啓発の看板が至る所に設置されている。他の場所から持ち込んだドングリなどは遺伝的撹乱や生態系の撹乱を引き起こす可能性があるとのこと。画面にタッチすると裏面が見られる。

 

午後からは奈良教育大学の教室での講義。ニホンジカの特徴や人との関わりの歴史について学ぶ。画面にタッチすると、人とニホンジカが共存していくためのまとめが見られる。

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