第4回講座 淀川の水環境形成の歴史と変遷~水生生物を視点に~ 

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淀川の水環境形成の歴史と変遷~水生生物を視点に~  (2022.10.8)

講座内容 淀川の水環境形成の歴史と変遷~水生生物を視点に~
講師

河合 典彦(国土交通省淀川環境委員会委員・環境省希少野生動植物保存推進員・

      淀川水系イタセンパラ研究会役員・全国ブラックバス防除市民ネットワーク理事)

場所 ドーンセンター天満橋

小学生の頃から淀川に親しみ愛着を持ち続けている河合先生の「淀川の水環境形成の歴史と変遷~水生生物を視点に~」の講座が始まった。

琵琶湖・淀川水系の生物多様性を豊かにしていた三大湿地のひとつ巨椋池が昭和初期に干拓された後、明治の粗朶水制工事によってできたワンドが代償機能をはたした。(写真は城北ワンド群)

ヌートリアによる二枚貝類の捕食は、二枚貝を産卵床として利用するイタセンパラをはじめとするタナゴ類にとって脅威である。


1970~80年後半にかけて淀川では洪水の流下能力を上げるため低水路拡幅、浚渫と直線化が行われた。この改修により水位変動幅は縮小され出水は減ったが、豊かな河川の環境を創出・維持するために不可欠な移行帯(エコトーン)も減少した。

河川生態系に活力を与えるのは、洪水撹乱。治水安全度の確保と生態系の保全の両立は極めて難しい課題ではあるが、模索し続けることが必要である。

淀川の河川空間は極めて貴重な「自然体験の場」を提供している。誰でも気軽に遊べる川になればよい。

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