第17期春夏コース第12回講座 淀川の河川環境
第12回講座 淀川の河川環境の変遷と水生生物 (2019.7.24)
講座内容 | 「淀川の河川環境の変遷と水生生物 」 |
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講師 |
河合 典彦(国土交通省淀川環境委員会委員、環境省希少野生動植物種保存推進員、 淀川水系イタセンパラ研究会役員、全国ブラックバス防除市民ネットワーク理事等) |
場所 | クレオ大阪中央 |
小学生の頃からずっと淀川に親しみ愛着を持ち続けている河合先生の「淀川の河川環境変遷と水生生物」の講座が始まった。 |
琵琶湖・淀川水系は流域が2府4県に渡り、給水区域内人口は1,700万人にもなる。関西を支える川で、その存在は大である。 |
琵琶湖基準水位での琵琶湖ー大阪湾の高低差を示した図である。天ヶ瀬ダムは淀川本流に建設された唯一のダムで、淀川の治水等特定多目的ダムである。写真の上にマウスを置くと、天ヶ瀬ダムの様子が見られる。 |
琵琶湖は三重県の大山田湖(300~400万年前)が移動して、現在の位置に至った。 |
琵琶湖・淀川水系の生物多様性。琵琶湖が世界有数の古代湖であった事が在来生物を極めて豊かにした大きな要因。写真の上にマウスを置くと、琵琶湖の概要・歴史・環境を知ることができる。 |
ワンドは本流とは異なり多様な河川環境を育み、淀川の優れた種の多様性を創出、維持してきた。マウスを写真の上に置くと、昭和54年当時のワンドの状況が見られる。 |
自然攪乱を発生させる顕著な自然現象は、生態系に多様性を生み出す契機となる。写真の上にマウスを置くと、昭和54年当時の洪水攪乱を受けたワンドやたまり群が見られる。 |
干潟は潮が引くと陸地となり潮が満ちると海水に覆われる部分である。写真の上にマウスを置くと、干潟の消滅は地下水汲み上げによる地盤沈下と河川改修により多くの干潟が消滅したことが分かる。 |
水辺の傾斜が緩やかなほど水位の変動によって水際線が大きく移動する、これが「水陸移行帯(水辺エコトーン)」と呼ばれ、多くの生き物にとって極めて重要な環境である。 |