第16期秋冬コース第3回講座 金剛山の環境と植生

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第3回講座 金剛山の環境と植生   (2018.10.17)

講座内容

午前 金剛山の樹木を学ぶ
午後 各班ごとに金剛山の自然を観察、新しい班員との交流を深める

講  師

佐藤治雄(理学博士・植物生態学、大阪府立大学名誉教授/自然環境市民大学代表講師)

場  所 金剛山

秋晴れの一日。ロープウェイで金剛山へ。秋冬コース第3回講座「金剛山の環境と植生」が始まった。

まずは4名のサポーターが受講生に紹介される。いずれも金剛山のエキスパートたち。 

トチノキの冬芽のネバネバを触って確認。冬の寒さや乾燥から芽を守るためだそうだ。トチノキは実が食用にされるなど古くから人間に親しまれている。 

大阪では数少ないブナの森の前で、佐藤先生のお話に耳を傾ける受講生たち。生態系における撹乱と更新についてのお話など。

 

近畿を直撃した台風は、ブナの大木の枝を無惨に引き裂いた。ブナの結実には豊凶があり、なり年には多くの芽生えが発生するが、陽が当たらないとほとんどの実生が消えて行く。台風の倒木や枝折れでギャップ(すきま)ができると、そこは陽がよく当たり、実生が育つ。こうしてブナの森は更新される。 

最近も雨が多かった。山のあちこちできのこ類が見られた。

午後は、班ごとにサポーターとともに金剛山を散策・観察。1班の出発前の打ち合わせのようす。

 

3班、案内表示のところでサポーターのお話を聴く。金剛山の登山道のお話だろうか。

 

ススキの株の根元に、ナンバンギセルを探したがしおれたもの一つだけしか見つからなかった。もう時期を過ぎたのだろうか。
 をりとりて はらりとおもき すすきかな   飯田蛇笏

 

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