第15期第36回講座 哺乳類

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第36回講座 哺乳類   (2018.2.14)

講座内容

野生サルを観察し、哺乳類の生態について学ぶ

講師

早川 篤(大阪市立天王寺動植物公園学芸員/大阪自然環境保全協会理事)

場所 嵐山モンキーパークいわたやま

「今日の講座ではサルに焦点をあて、本来の人と野生動物の関係を見て頂きます」との説明で早川先生の講座が始まった。

ここでは人が食べ物をやらないことで、本来の野生のサルの状態が維持されている。

観察場所に行くまでの間、説明書きなどを使って野生のサルとの付き合い方や雄雌の体重の違いなどの基礎知識を学ぶ。

嵐山モンキーパークいわたやま職員の玉田さんの説明を聞く。ここには120頭程度の1群が来ており、すべてのサルを顔などで識別し観察している。

効率よく餌を食べるためのほお袋や座るための尻ダコ(爪のように生まれたときからある)など、サルの身体について教わる。写真の上にマウスを置くと尻ダコが見える。

サルは乱婚雑婚で、ボスの子が多い訳ではない。メスしか自分の子を認識できず、メスは群に生涯いるが、オスはある程度成長すると群を出る。

無駄な争いを避けるため、順位が作られている。子の順位は母の順位で決まる。しかしオスは成長すると母から離れて群に入り直し、その順で順位が決まる(そのため外部から来たもの以外はほとんどが年齢順)。

サルは約37種の声によるコミュニケーションを行うと言われている。歯をむき出して高い声を出すのは怖がっているとき。写真の上にマウスを置くと怒っているときとの違いが分かる。

ニホンザルは北限に生息するサルで、東北から沖縄まで生息し環境などにより身体や生態が異なる。淡路島モンキーセンターのサルは弱いものを助けるという他にない生態を持っている。

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