第14期第27回講座 森里川海連環

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第27回講座 森里川海連環  (2016.11.26)

講座内容 森・里・川・海のつながりの重要性と自然の恵みの持続的な利用のための付き合い方を学ぶ
講師

夏原 由博 (名古屋大学環境学研究科教授、大阪自然環境保全協会代表理事(会長)) 

場所

大阪歴史博物館 第2研修室

「人間社会の持続性のために、生物多様性が不可欠です」との話で夏原先生の講座が始まる。

アスピリンなどもヤナギなどの中にある植物ホルモンを利用したもので、生物から得たものである。

人間が得ている自然の恵み(生態系サービス)はすべて生物多様性がベースになっている。

生態系は、太陽エネルギーを基に、生物間や生物と物理環境の間の相互関係で成り立っている。

植物などの1次生産者を消費者である動物が食べ、それを肉食動物が食べる。消費段階が上がる毎に引き継がれるエネルギー量は減る。

植物は、炭素以外の必要な元素である、窒素やリンを菌根菌やバクテリアなど他の生物を介して得ている。

川から流れ出る鉄が植物プランクトンを増やしており、海の魚の繁殖に大きな影響力を持つ。

森の面積が大きいと送粉者である昆虫が多く、そばが多く実る。虫と植物の関係の深さが分かる。

スミレなどの植物は、アリが食料として種を運ぶことで生育域を広げており、植物と虫の関係は多様である。

ネイチャーおおさか 公益社団法人 大阪自然環境保全協会

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