第13期第9回講座 磯の生き物
第9回講座 磯の生き物 (2015.6.17)
講座内容 | 長松自然海浜保全地区にいる生き物調査 |
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講師 | 田中 広樹(大阪自然環前境保全協会理事、海のふしぎ観察会代表、自然観察インストラクター) |
場所 | 午前:淡輪17区集会所にて海辺の生態などの講義 午後:長松自然海浜保全地区の海岸にて磯の生き物調査 |
「海岸生物と触れ合い、楽しみ、その多様な姿と生き方を知る」という講座のねらいの話から田中先生の講座が始まる。 |
午後は長松海岸での生きもの調査。食後、講座が始まる前から、実習を開始するやる気満々な受講生たち。 |
潮が引いた磯には、潮だまりや岩場などに多様な無脊椎動物がいる。海藻などで滑らないように気をつけてと、注意があり、実習が始まる。 |
「どの辺まで、生き物がいますか?採集してください。」と先生。壁に張り付くようにして、小さな生き物を採集する受講生。採集したのは、5㎜くらいのアラレタマキビ。 |
「カメノテ」は岩の隙間に定着し、そこで一生を過ごす。潮が満ちてきたら曼脚を出してエサを食べ、引くと殻に閉じこもってじっとしている。」カメノテになった気分で説明してくれる先生。 |
「アラレタマキビは海の水が嫌い?」海水につけると、やがて、すべてのアラレタマキビは石の上に避難した。 |
ヤツデヒトデは分裂して仲間を増やす。半分に分裂した後、半分は再生する。再生した部分は短いので、どの部分か分かりますね。 |
ミル(海藻)の間にひそむウミウシを探す。どこにいるか、分かりますか?(左上は拡大したもの)・・・「クロミドリガイ」といい、海藻の細胞内容物を吸い取って葉緑体以外は消化するが葉緑体を体内に残し光合成をする。 |
班ごとに採集したものについて説明を聞く。ウニ・ナマコ・タコ・クモヒトデ・ヤドカリ・ウミウシ・カニ・・・。ウニを解剖して生殖巣を試食したり、口を確認したり。受講生の興味はつきない。 |