第12期第20回講座 金剛山の自然

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第20回講座 金剛山の自然   (2014.9.17.)

講座内容

午前 金剛山の樹木を学ぶ
午後 各班ごとに金剛山の自然を観察、新しい班員との交流を深める

講  師

佐藤治雄(理学博士・植物生態学、大阪府立大学名誉教授/自然環境市民大学代表講師)

場  所 金剛山

「羽状複葉の葉をしたサワグルミ、大阪には少ない。サワグルミを見るならここに来てください。」という話から、佐藤先生の講義が始まった。

キブシの葉の上にアカスジキンカメムシの幼虫が集まっていた。この葉の上で日向ぼっこをしているのかな?終齢幼虫で越冬するカメムシ。

トチノキの葉は掌状複葉、芽についたネバネバした粘液で冬の寒さから守られている。実はとち餅の材料となる。

金剛山には多種の樹木が見られる。クマノミズキ・クマシデ・ダンコウバイ・アブラチャン・ウラジロガシ・ウリハダカエデ・・・。

ブナはミズナラと並んで、温帯落葉樹林を代表する木。樹皮は地衣類によりまだら模様になる。幹に触ったり、耳をあてる受講生。

金剛山頂に到着。大阪で1番高い山。午後は、班ごとに植物・野鳥などを観察しながら下山する。

オタカラコウの黄色い花の蜜を吸うアサギマダラ。このチョウは移動性が強く、翅に目印をつけて放蝶し、移動経路の調査が行われている。

ツルニンジンの花。他に、トリカブト・ミカエリソウ・ゲンノショウコ・アキチョウジ・ツリフネソウ・ミヤマタニソバの花・・・

エサ場にやって来たゴジュウカラ。ゴジュウカラは幹を上がったり、下ったり独特の動きをする。他に、ヤマガラもやって来た。

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