第12期第12回講座 保全生態学

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第12回講座 「保全生態学」自然環境保全・再生・創造  (2014.6.28)

講座内容 午前:生物多様性の重要性と国家戦略の策定・多様な生き物とと共存する地域づくりをめざして
午後:活動事例「甲山湿原」保全活動の現地見学説明
講師 戸田 耿介(NPO法人子ども環境活動支援協会監事/神戸国際大学非常勤講師/いのちをつなぐ食育の会代表)
小川 哲生(西宮市立甲山自然環境センター長)  
場所 西宮市立「甲山自然の家」

バス停「甲山大師」で下車。西宮市立「甲山自然の家」まで、雨上がりの新緑の中をハイキングする。

 

戸田先生の講義は、「生物多様性がいかに大切か、多様な生き物と共生する地域づくりをめざして」という難しいテーマで始まった。

センターではキャンプ・エコツアー・農業など色々な取り組みをしている。これは、ゴミ回収の研修で、海外からの研修生と共にBB弾の回収作業の風景。なんと、年に15万余のBB弾が回収される。

午後、甲山湿原の動植物を観察する。普段は立ち入り禁止。モウセンゴケを採って(いいのかな?)、「食虫植物です。」「元に戻したら大丈夫。」(ほっ)

可愛いカキランの花。焦って撮影したら、その先に群落があった。花期は6~8月。

甲山湿原は、土砂崩れにより表土がはがされて不透水層が現れ、その上にモウセンゴケなどが生えてできた。阪神間では最大級の貴重な湿原だ。保護するためには木を伐り、落ち葉を取り除く活動が必要だ。

モリアオガエルの卵塊。1つの卵塊の中に数百の卵を産むが、親になれるのは数匹だ。99%は他の動物のエサになる。生物は繋がって生きている。

 

モリアオガエルの説明パネル。このパネル製作は費用と共に個人・企業の力に支えられている。もっと環境保全の思想を浸透させる必要がある。 


甲山は、花崗岩の上に、噴火による安山岩の山ができ、その後浸食され、さらに海に沈んで、次に隆起して今のような山になった。8000万年の歴史がある。人類は数百万年の歴史である(負けた!)。そんな山の麓に湿原がある。

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