第11期第27回講座 森・里・川・海連環

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第27回講座 森・里・川・海連環   (2013.11.20.)

講座内容

森・里・川・海のつながりの重要性と自然の恵みの持続的な利用の為の付き合い方を学ぶ

講師

夏原 由博(名古屋大学大学院環境学研究科教授、大阪自然環境保全協会理事(会長))
田中 正視(大阪自然環境保全指導員、男里川干潟を守る会顧問)

場所 午前:樽井公民館  午後:男里川河口干潟

南海本線樽井駅に集合。周辺には昔の文化と自然が残っている。午前は樽井公民館で講義。

生物多様性条約第10回締約国会議COP10で採択された愛知目標から夏原先生の話が始まる。

人類は食物や水、燃料、気候等、自然の恵み(生態系サービス)を利用して生きていることに改めて気づく。

これまでの近代化は生態系サービスを消費してきたが、持続的に利用するためにWinWinの関係にしていく必要があるこ とを学ぶ。

開発だけでなく、燃料用伐採等の自然に対する人間の働きかけが縮小したことも生物多様性の危機の原因であることを知る。 

講義が終わり、山と海の関係等について熱心に質問する受講生と、それに分かり易く答えられる夏原先生。

午後は外に出て連環を実際に観る。まず、樽井の町が海岸段丘にあることを田中先生の説明で知る。 

男里川の干潟に来る。干潟は自然豊かな海のエコトーン(異なる生態系が接する場所にある緩やかな移行帯)である。

「この干潟には多種のカニや貝、魚、鳥が生息し、最近はトビハセも復活してきた」と写真を示しながら説明される田中先生。

他ではあまり見ることのできなくなったフトヘナタリという巻貝も一杯おり、実物を見せてもらった。

干潮の干潟にはハクセンシオマネキやハマガニ等の無数の穴が見える。アカテガニは採取した。

干潟での観察後、航空写真を使って男里川周辺や樽井の自然の状況を詳細に説明頂いた。

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