第11期第13回講座 きのこ・菌類 

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第13回講座 キノコ・菌類   (2013.7.10)

講座内容 菌根菌の生態的役割・キノコの分類と同定方法について
午前 高円山周辺で観察
午後 奈良教育大学内で講義
講師 菊池 淳一(奈良教育大学理科教育講座准教授/菌類生態学)
場所 高円山周辺、奈良教育大学

近鉄奈良駅に集合し、バスで観察地まで移動。今回は一日体験で3人の方も受講。

観察地に到着。菊池淳一先生から「今年は、晴天が続いたため、菌類が弱ったり死滅したりして、キノコの発生が非常に少ない」と の説明を受ける。

それでも皆の目で探すことで多くのキノコを発見。その度に詳細な説明を受ける。これは一例、コフキシロハツ。硬いキノコで、裏面に字が書けることが特長。

毒のあるキノコも多いが、飲み込まなければ、少し舌で味を調べてもよいとのことで、多くの受講生がコショウイグチというキノコの辛さを味わった。

キノコを採取後、奈良教育大学に移動して昼食。昼食時には、菊池先生がヤマドリタケモドキを料理され、その美味しさを受講生全員が味わった。

採取した多数のキノコを分類し、分類毎やキノコそれぞれの特徴を説明される菊池先生。



キノコは菌糸が作る花にあたる器官で、種にあたる胞子を散布するためのものであることを学ぶ。

キノコは栄養のとり方で、腐生菌、菌根菌、寄生菌に大別できる。腐生菌は死んだ生物を分解し、植物等が吸収し易い形にして還元する役割を担っている。

菌根菌は根と共生することで、土壌中のリン、カリウム、カルシウム等の無機養分を植物に与える。樹木の99.9%は菌根菌と共生している。

「キノコもカビも同じ真菌類で、肉眼で見えるような大型の繁殖器官がキノコ」と説明される菊池先生。

キノコを見分けるとき、胞子の色、形、大きさに加えて表面のようすが重要。ただし、名前のないものも多く、食べるときはよく知っている人に確認する必要がある。

班会議。「今日も目からウロコが落ちました。シイタケが毒キノコだったとは?」「キノコが森を育てるという「共生」の話、興味深かったです」と受講生。

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