第10期第27回講座 地域の保全活動

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第27回講座 地域の保全活動   (2012.11.21.)

講座内容

富田林市における自然環境保全運動の実際を学ぶ

講師

田淵 武夫(富田林の自然を守る会代表、大阪自然環境保全協会理事)

場所 滝谷不動尊の門前の旅館/富田林市奥の谷

午前中は、富田林市の自然環境保全のため20余年にわたり広範な活動をされてきた田淵先生の講義。先ずは、講師の紹介から。

 

「富田林の自然を守る会」の設立、行政への働きかけ、地域の団体との協調など多彩な活動の成果と将来の展望を述べられた。

人手の入ってないスギ林、ヒノキ林の林床には緑が見られないが、間伐を行うことにより日照が入って、草木が育ってくる。豊富な資料や写真を用いて里山の管理などを解説。

旅館での昼食を終えて、実地見学を行う奥の谷へと里山の風景の中を進む受講生。

 安全確保のため受講生はヘルメットを着用して田淵先生のお話を聞く。後ろに見えるミカン小屋と呼ばれる建物は、作業用の農機具の保管や、会合、食事、宿泊用に改造されている。

かつては背の高いネザサが繁茂する放棄田であったが、8期受講生によって伐採され、その後の管理が行われている。やがてチガヤなどの草原に変身することが期待されている。

適切な管理が進められている竹林。竹と竹の間隔を、傘をさして歩ける程度にするのが望ましいと言う。 

荒れ果てた放棄田であったが、今は「水の生き物池」として、メダカやオタマジャクシが育つ池となっている。 

 竹薮の管理で得られる竹材を利用して竹炭を作るために炭焼き窯が作られている。

 元はミカン山で、通る道もなく荒れ果てていたが、6期受講生によって道なき道が「つつじの尾根道」に。伐採、間伐の結果、道の周辺にコバノミツバツツジが咲くようになった。

竹の進出が著しく、道の右側は雑木林から竹薮に変わりつつあり、放置すれば左側も同様の結果になってしまう筈であるが、現在はよく管理されている。

 実習地の多様な現状の観察を終えてミカン小屋の前に戻ると、ちょうど焼き芋が出来上がっていた。最後の班会議は、各班とも大いに議論が盛り上がった。

ネイチャーおおさか 公益社団法人 大阪自然環境保全協会

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