第10期第15回講座 淀川の河川環境 ①

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第15回講座 淀川の河川環境 ① 淡水域から汽水域にかけて (2012.7.25.)

講座内容 午前:淀川という川・淡水域環境(ワンドの形成や保全・再生、在来・外来生物などについての講義)
午後:城北ワンド群の見学・淀川河口域の環境(干潟、ヨシ原、生物など)についての講義
講師

河合 典彦(大阪市立城陽中学校教諭/淀川環境委員会水域環境部会長/淀川水系イタセンパラ研究会/希少野生動植物種保存推進員

場所 市民交流センターあさひ西

子供の頃から淀川で遊んでいましたと自己紹介をされる河合先生。

淀川は生物相が豊かで、1970年代まではイタセンパラもアユモドキなどもたくさん生息していた。 

舟運の航路維持を目的とした河川改修工事(明治期)で淀川の両岸に800個もの水制工を沈めた。

ときを経て500を超えるワンドと大小の無数のタマリができ、生物の生息場となった。

イタセンパラは2005年を境に姿を消し、ここ3年は外来魚が増加している。 

 

特定外来生物のオオクチバスやブルーギルは在来種の魚の卵を餌にする。

ネズミの仲間のヌートリアは、イタセンパラが産卵するイシガイを食べる。

繁殖力の旺盛なアゾラやナガエツルノゲイトウなどの外来植物に覆われたワンド。

1970年代から80年代にかけての河川改修により、多くのワンドやタマリが失われ在来種の生息場が激減した。 

「知らないことばかりでした。特に、洪水攪乱なくして川にあらず、は驚きです。」と受講生。 

 

城北公園を通り、ワンドの見学に行く。

 

橋の上からワンドを見学する。

大雨でも水位が変わらず流れがないために木が茂りヒシで覆われたワンド。

生き物の宝庫、干潟の再生事業も行われている。

子供たちにこんな水辺を残したいというのが河合先生の願い。

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