コロナ禍の中での活動ガイドライン
2020.9.18
新型コロナウイルス感染症拡大の中(コロナ禍)での活動のガイドライン
公益社団法人 大阪自然環境保全協会 理事会
これまで保全協会では、人と人が出会って、自然の大切さを伝えることを基本として、自然観察会や講座の活動を続けてきました。しかし、コロナ禍でその見直しが迫られています。そこで、普及部では、観察会連絡会、講座連携会議などを通じてコロナ対策を検討してきました。それを受けて、協会理事会としてガイドラインを次のようにまとめました。各自然観察会・講座においてもこれをベースとしてさらに安全を目指して活動されるようにお願いします。自然観察会・講座以外の活動においてもこのガイドラインに準じて対応くださるようにお願いします。
1. 基本的な考え
・協会ではリスクマネジメントの観点で、様々な提言を行ってきました。今回のコロナ禍もその観点で、感染のリスクが常にあることを前提に活動の在り方を考えて実施してください。新型コロナウイルス感染症には、3密(密閉・密集・密接)を避けることが有効であるとされています。この考えに基づき、対策を工夫して、自然観察会、講座を実施していきましょう。
・従来は、多くの参加者があることが良いとされていましたが、コロナ禍では、安全を念頭に、スタッフの数、会場の広さなどを考慮して、定員数を設定してください。無制限に受け入れるのではなく、力量に見合った定員数、コロナ制限下であることを認識して実施しましょう。
・そのためには、事前の申込制を採用するなどの工夫をしましょう。また、申込時に、発熱・体調不良などがあれば、参加をお断りする旨を伝えておきましょう。
・スタッフの心得として、朝の検温、体調を確認して参加しましょう。万一、異常が認められれば、欠席もやむを得ないと考え、大事を取って積極的に休むようにしましょう。参加者に説明を行う際は、スタッフはマスクを着用しましょう。ただし、熱中症のリスクもあるので、十分な距離が取れる場合は、マスクを外しても構いません。
・自然観察会・講座終了後、参加者やスタッフに新型コロナウイルスへの感染が判明した場合は、協会事務局へもご一報ください。
・コロナの感染状況によっては、直前であっても中止・延期を検討しましょう。
・協会では、コロナ対策として、消毒液、デジタルの体温計10台、ミニ・スピーカー5台を用意していますので、活用ください。
2. 観察会の場合
・受付名簿を作り、参加者の氏名と連絡方法(電話、携帯)を確認しましょう。
受付時にも体温測定しましょう。(協会にデジタルの体温計を準備していますので利用ください)
朝の体温、体調なども聞くようにして、記録できるような受付名簿にしましょう。
・飛び入り参加は、主催者として受け入れ可能かどうかを判断して対応しましょう。受け入れられないと判断したらお断りする勇気を持ちましょう。
・アルコール消毒液を用意し、手指の消毒につとめてください。
・観察会中、マスクの着用も伝えましょう。(熱中症のリスクがあるため、観察の内容によっては、参加者間の距離を1m以上確保したうえでマスクを外してもよいことを伝えましょう。)
・観察会中、参加者が密にならないように、目配りしましょう。そのために、事前の下見などで説明の仕方、コース、参加者数によってはグループ分けなどを検討してください。
ミニ・スピーカーも活用して、大声で飛沫が飛ばないようにしましょう。
3. 講座の場合
・講座の場合も、1.基本的な考え、2.観察会の場合 に準じて準備ください。
・特に、募集数の検討時には、会場の広さを念頭に決定し、受講生の間隔を充分とるようにしてください。受講生の数だけでなく、過剰なスタッフ参加は避け、それに見合ったスタッフ数を配置しましょう。
・講師と受講生の距離にも配慮してください。また、講義中、部屋の換気にも十分注意ください。
・オンラインによる講義・連絡などの開催も視野に入れてプログラムを検討してください。
4.参考になるウェブサイトへのリンク
自然観察会や講座の実施において、有益な情報を以下に掲載しました。参考にしてください。
(1)公益財団法人 日本自然保護協会「コロナ禍における自然観察会の手引き(ガイドライン)」
https://www.nacsj.or.jp/official/wp-content/uploads/2020/08/20200804_covid19_guideline.pdf
(2)コロナについての基礎知識と、各事業者で講じられるべき感染予防対策について
・厚生労働省「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000633501.pdf
・厚生労働省「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード、専門家会議の見解等」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00093.html
(3)野外ボランティア活動における感染予防対策について
・公益社団法人国土緑化推進機構「森林内での活動における新型コロナウイルス感染者が発生した時の対応及び活動継続に関する基本的なガイドライン」
http://www.green.or.jp/bokin/info/info-news/activityguideline
(4)屋内でのイベントにおける感染予防対策について
・一般社団法人日本コンベンション協会「新型コロナウイルス感染症禍におけるMICE開催のためのガイドライン第2版」
以上