第8回講座 自然のしくみ B  (2011.6.1.)
講座内容  樹木の見方、生態遷移、シカの植生への影響など
講  師   佐藤治雄(大阪府立大学名誉教授/自然環境市民大学代表)
場  所   奈良公園



クロマツに着床するコケを使ってニッチ(生育可能な環境)の説明を受ける。


奈良公園の植物はシカに常に食べられるので大きく生長できない。写真はシロツメクサ。


高さ2メートルくらいまでの樹木の葉はシカに食べ尽くされ(ディアライン)見通しのよい景観ができあがる。


「クロマツの2本の松葉は、全部葉のように思いがちですが、実は2枚の葉をつけた枝(短枝)なのです」。松葉が枝になる興味深い実験を紹介される講師の佐藤先生。詳しくはウェブサイト「大阪百樹」を検索し、クロマツを参照。


アラカシの葉についていたオトシブミの説明をするスタッフ。


イチイガシの葉の特徴は葉裏に毛が密生している。ルーペで観察する受講生。


「サイカチの一枚の葉は?」という質問に葉を手に取りながら考える。


公園内にはシカが食べないナンキンハゼが育つ。


幹の内部が空洞になっても形成層で樹木は生命活動を維持する。ムクロジの幹の穴から内部をのぞき驚く受講生。


戸外での活動では、現在地を知ることが必要。1万分の一の地形図で現在地を確認


シカから守るために作られた柵の前で以前に撮られた写真を使ってサクセッション(生態遷移)の説明を受ける。一旦大きくなった樹木も、枯れたり、新しく芽生えたりなどしながら比較的早いサイクルでサクセッションが進んでいる。


台風で倒れた大木の後に出来た空間(ギャップ)に光が差し込む。世代交代が進む重要な自然現象。
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