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あらすじ 昭和10年代初期の丹波篠山。静かな城下町には、群れをなして遊ぶこどもたちの歓声が今日も響く。彼等は、町の人々にあちこちで叱られながらも、性懲りもなくヤンチャや悪戯に明け暮れる。 ガキ大将、雅雄は歯科医河合家の息子で、男ばかり六人兄弟の三男坊。とびきり腕白な雅雄には意外な一面があった。しばしば発熱し、学校を一月も二月も休んてしまう。久し振りに登校しても、勉強はさっぱり分からず、成績のよい他の兄弟たちへの劣等感は増すばかりて、見舞いに来てくれた祖母さとにも悪態をついてしまう。そんな苛立った雅雄の心を癒してくれるのは、いつも篠山の自然だ。 ある日、東京から美代子という少女が転校してきた。蛙や虫を怖がる都会育ちの美代子は、女の子の仲間から孤立し、疎外された存在。だが、雅雄と自然の中で遊ふことによって心を開いていく。 秋のある日、雅雄の仲間の中で一番弱くてとろいピコやんが、隣村の宿敵勝久たちに苛められる。 雅雄は一騎討ちで憲兵隊長の息子である勝久を負かすが、親たちは雅雄の両親を責める。 噂を聞いて駆けつけたさとの取り成しで親たちの興奮も静まるが、雅雄は事情も分からずに皆に頭を下げ、丸く治めようとするさとに反発し、罵詈雑言を浴びせかける。 晩秋さとが倒れた。雅雄が駆け付けた時には、さとはすでに事切れていた。一言もおばあちゃんに謝れなかった雅雄は落ち込む。しかし、その背後に立つ母は優しく語りかける。 |
こどもは群れる 河合雅雄
夏の川原には人影が見えず、がらんとして淋しい。秋の田んぼの土手には柿がたわわに実ったまま、誰も手をつけないまま熟し落ちるにまかされたままだ。川で群れ、水遊びに興じていたこどもたち、柿の木に登り、秋の陽光にほっぺを輝かせて山猿のように柿をほおばっていたこどもたちは、どこへ行ってしまったのだろう。 こどもの自然ばなれがはげしい。蝉とりや魚とりに夢中になり、野を駆け、木に登り群れて遊びほうける「こどもの自然」をとり戻したい。こどもの生き生きとした命を育み、命の大切さをしみこませる自然の中での楽しい遊びの世界を、この映画を通して知っていただけるとうれしい。 |
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