夢洲の在来植物
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夢洲の在来植物【環境アセスメントで注目すべき植物◆掲載】
夢洲にはいろいろな植物が生えています。夢洲はゴミや浚渫土が運び込まれる人工島です。しかしそこに雨水がたまり、鳥がきて、植物を持ち込み、さまざまな環境が生まれました。時にはびっくりするような種類の植物が出現します。先ごろは、大阪で絶滅と考えられていた水草カワツルモの繁殖が確認されました。
「大阪・関西万博」 私たちからの環境影響評価準備書(生物多様性編)【要約】において、「表:夢洲の重要種と開発による影響」のリストに掲載した植物については◆をつけてありますので、ご覧ください。これらの写真は、公益社団法人 大阪自然環境保全協会の調査員が、2019年7月から2021年9月までの期間に、夢洲内で撮影いたしました。(リストにあるハマエノコロの写真はありません。)掲載は順不同です。
◆ツツイトモ
環境省VU(絶滅危惧2類)
水草(沿岸の湿地・湖沼)
2019年夢洲1区の池から協会の調査で採集、自然史博物館に持ち込み、確認されました。その後2区の池にも繁殖しているのが確認されました。大阪府での確認は3例目。その後「殖芽(越冬芽:繁殖するための器官)」発生の時期に、専門家とともに再度確認に行ったときの写真です。
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◆リュウノヒゲモ
環境省NT(準絶滅危惧)
水草(海岸付近の汽水)
同じく2019年夢洲1区の池から採取した水草ツツイトモの中にわずかに混じっており、自然史博物館によって確認されました。大阪府での確認は2例目。
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◆カワツルモ
大阪府EX(絶滅)
水草(海岸近くの汽水)
大阪府ではすでに絶滅とされ、レッドデータブックに未記載だった水草ですが、自然史博物館の調査により、夢洲2区の池にて発見されました。
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◆ハマボウ
大阪府EX(絶滅)木本 2019年、タネが流れ着いておそらく10年20年かけて成長したと思われる大きな株に、たくさんの花を咲かせているものが、2区海岸通りで発見されましたが、いつの間にか消失していました。大阪府では絶滅したと思われていた種なので、大変残念です。
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◆ヒトモトススキ
大阪府VU(絶滅危惧2類)
夢洲1区内で3区との境の道のわきに、大きな株で生育していました。丈は人の身長より高くなっていました。東大阪市と阪南市では天然記念物に指定されています。これも、2021年春、3区の道路工事の後、消失していました。残念です。
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◆ウラギク
環境省NT(準絶滅危惧)
大阪府準絶滅危惧
塩性湿地特有の植物
2019年、2020年と場所をかえて確認されましたが、2021年は未確認。
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◆ハマボッス
在来海岸植物
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◆ツルナ
在来海岸植物
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◆ハマヒルガオ
在来海岸植物
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ハマゴウ
大阪府のVU(絶滅危惧Ⅱ類) 在来海岸植物 木本 |
ヨシ
2区に大きなヨシ原があり、そこは多様な生きものの棲みかとなっています。
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コガマ
大阪府のNT(準絶滅危惧種)
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イソヤマテンツキ
在来海岸植物
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オギ
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ススキ
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ツユクサ
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クズ
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ノイバラ
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ヒメガマ
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イタドリ
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→ 夢洲の外来植物