水道記念館の水族飼育の価値ほか

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ご存知のように、既に淀川本来の生きものたちは多くが
河川改修や外来種の侵襲などの環境悪化によって自然状態での絶滅が危ぶまれています。

水道記念館の人工飼育・人工繁殖技術はこれらを室内で保護していることになるため、
生物多様性の視点からも大変重要な役割を持っています。
しかし水道局は、みずから飼育することをやめて他施設に生物を分譲してよそで飼育してもらおうとしています。

これらの生物たちは、飼育環境が変化すれば壊滅してしまうおそれもあります。
安全に飼い続けるための「飼育技術」は、一朝一夕でできるものではありません。
水道記念館の飼育技術は、他水族館などからも認められている高度なものです。
水族の生物は全般に水温や汚染などにデリケートです。
特に希少種は、まとめて飼っていると病気や事故などで一気に死に絶える危険があります。
確実に飼育できるところで分散飼育しないと、安全とは言えません。

また、水道記念館の水族展示は子どもたちにとっては何より素晴らしい環境教育施設です。
・目の前を流れている淀川のまさに今
・そこに生きている生命
・ふだんはなかなか見ることができない生命
を実際に「目の前」でいつでも観察できるのですから。

ネイチャーおおさか 公益社団法人 大阪自然環境保全協会

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