Opinions on the natural environment of Yumeshima

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What kind of place is Yumeshima in Osaka?

万博開催のために人工島夢洲を急いで開発することについて、私たち自然保護団体は、自然保護上大変問題が多いと考えています。
私たちは夢洲で、2019年6月より、定期的な生きもの調査をしています。
ぜひ、夢洲の現実を知ってください。野生生物、特に渡りをする鳥たちにとって、夢洲は重要な場所です。また、都市にすむ人間にとっては、未来の自然の環境としてたいへん重要と思います。それらを人工的な建造物と夜間照明の島にしてよいのでしょうか?それは、SDGsにのっとった万博イメージに沿うのでしょうか?

We at the Nature Conservancy believe that the rushed development of the artificial island Yumeshima in order to host the Expo is very problematic for nature conservation.
We are doing regular creature surveys in Yumeshu, starting in June 2019.
Please get to know the reality of Yumeshima. Yumeshima is an important place for wildlife, especially migratory birds. Furthermore, we also think it is very important for people living in cities as a natural environment for the future.
Is it right to turn them into islands of artificial buildings and night lights? 
Will this be in line with the image of the Expo in line with the SDGs?

Yumeshima has the potential to become an island of biodiversity.

隣接する咲洲には、埋立中にできた干潟が工業用地とされそうになった50年前に、当協会の前身市民団体が干潟を残す運動をおこし、
一部を干潟に再生し、今も「野鳥園」として、市民が自然に親しめる場所になっています。
その野鳥園の面積は19.3ヘクタール。この狭さではありますが、年間145種の野鳥が観察されています。
夢洲には、私たちの調査で年間100種以上の野鳥を確認しています。夢洲は渡り鳥の楽園になるポテンシャルがあります。
実際、2019年12月には、ホシハジロ(Aythya ferina)4000羽以上が羽を休めているのを確認しました。

The adjacent Sakishima tidal flat, which was undergoing reclamation 50 years ago, was about to be turned into industrial land. The association's predecessor, a citizen's group, ran a campaign to preserve the tidal flats and reclaimed part of them. It still serves as a "wild bird garden" and is a place where citizens can get acquainted with nature.
Its bird park covers an area of 19.3 hectares. Despite this narrowness, 145 species of wild birds are observed annually.
Our research has confirmed that Yumeshu is home to about a hundred species of wild birds a year. Yumeshima has the potential to become a sanctuary for migratory birds.In fact, in December 2019, more than 4,000 white-tailed teal (Aythya ferina) were seen resting their wings.(Photographed December 2019)

Two sides of the same coin: development and destruction

夢洲には、2025年万博とIRカジノ誘致が計画され、今土地造成工事が進められています。ここは、浚渫土・産業廃棄物・となりの舞洲ゴミ焼却場からの焼却灰が運び込まれ、埋められて作られた人工島です。
今も、島の一部にはゴミが運び込まれ続けていますが、万博とIR誘致のために、2019年4月から急いで土砂を購入し、土地造成工事をしています。土地造成のため、645658立方メートルの土砂を購入しました。その土砂を採取するため、瀬戸内海の島が丸ごと削られています。
(参照)wikipedia 男鹿島(たんがしま)

万博開催のために人工島夢洲を急いで開発することについて、私たち自然保護団体は、自然保護上大変問題が多いと考えています。私たちは夢洲で、2019年6月より、定期的な生きもの調査をしています。ぜひ、夢洲の現実を知ってください。野生生物とくに渡りをする鳥たちにとって、夢洲は重要な場所です。また、都市にすむ人間にとっては、自然の環境としてたいへん重要と思います。それらを人工的な建造物と夜間照明の島にしてよいのでしょうか?それは、SDGsにのっとった万博イメージに沿うのでしょうか?

We at the Nature Conservancy believe that the rushed development of the artificial island Yumeshima in order to host the Expo is very problematic for nature conservation.
We are doing regular creature surveys in Yumeshu, starting in June 2019.
Please get to know the reality of Yumeshima. Yumeshima is an important place for wildlife, especially migratory birds. Furthermore, it is considered to be a very important natural environment for people living in cities.Is it right to turn them into islands of artificial buildings and night lights?
Will this be in line with the image of the Expo in line with the SDGs?

Yumeshima has the potential to become an island of biodiversity.

隣接する咲洲には、埋立中にできた干潟が工業用地とされそうになった50年前に、当協会の前身市民団体が干潟を残す運動をおこし、一部を干潟に再生し、今も「野鳥園」として、市民が自然に親しめる場所になっています。その野鳥園の面積は19.3ヘクタール。この狭さではありますが、年間145種の野鳥が観察されています。夢洲には、私たちの調査で年間100種以上の野鳥を確認しています。夢洲は渡り鳥の楽園になるポテンシャルがあります。実際、2019年12月には、ホシハジロ(Aythya ferina)4000羽以上が羽を休めているのを確認しました。

The adjacent Sakishima tidal flat, which was undergoing reclamation 50 years ago, was about to be turned into industrial land. The association's predecessor, a citizen's group, ran a campaign to preserve the tidal flats and reclaimed part of them. It still serves as a "wild bird garden" and is a place where citizens can get acquainted with nature.
Its bird park covers an area of 19.3 hectares. Despite this narrowness, 145 species of wild birds are observed annually.
Our research has confirmed that Yumeshu is home to about a hundred species of wild birds a year. Yumeshima has the potential to become a sanctuary for migratory birds.In fact, in December 2019, more than 4,000 white-tailed teal (Aythya ferina) were seen resting their wings.

How wonderful is the life force of wildlife!

40年前から少しずつゴミが運び込まれていた人工島は、野生の力でいろいろな生物が住み着いて、生物多様性の宝庫となりました。
ときとして、いろいろな生態系が作られ、その生態系に様々な生きものが棲みついています。
とくに広大な湿地環境は、ラムサール条約登録湿地に該当するのではないかと思われるほどの渡り鳥が立ち寄り、はねを休めます。

The artificial island, where garbage has been hauled away for 40 years, has become a treasure trove of biodiversity and is home to a wide variety of wildlife.
At times, various ecosystems are created, and various living things take up residence in them.
In particular, the vast wetland environment seems to be a Ramsare-listed wetland where a large number of migratory birds stop by to rest their heads.

(例)護岸工事により激減している塩性湿地

(例)ヨシ原

(例)雨水のたまった淡水池

【今、行われている自然破壊】

それらを購入土砂で強硬に埋め立て、万博とIRのために土砂と砂利を投入。
今偶然、その場所に、コアジサシがコロニーを作り始めた。絶滅危惧種。

【写真】

当協会は、工事の一時休止を要望したが、工事は続行されている。

万博は、IRは、このような自然破壊の上に開催されようとしています。

万博が「命輝く」を掲げるのであれば、夢洲の命をないがしろにするな!と言いたい

BIEが、夢洲開催を正式承認すれば、野生の命を切り捨てる夢洲万博を支持するという、バッドイメージが将来にわたって付きまとうでしょう。

当大阪自然環境保全協会は、2019年5月より8月まで、「環境アセスメント市民からの提案」として、夢洲をテーマに、調査、ワークショップを行い、それをまとめたものは、環境アセスメント学会で発表し、BIE、国際博覧会協会、経済企画庁、環境省、IR推進局、大阪府、大阪市に提出しています。

From May to August 2019, the Osaka Prefecture Nature Conservation Association conducted a survey and workshop on Yumeshima as part of the "Environmental Assessment Citizen Proposal".
This outline was presented at the Society for Environmental Assessment and submitted to the BIE, the International Exposition Association, the Economic Planning Agency, the Ministry of the Environment, the IR Promotion Bureau, Osaka Prefecture and Osaka City.

English Japanese

以下日本語ページにあったもの。

これを使うかどうか。

夢洲ってこんなところです (2020.2月編集)

夢洲は、大阪湾にある人工埋め立て地です。
いまはまだ、一部がコンテナターミナルや太陽光発電所などに使われているだけですが、これから何年分かの大阪市のゴミ焼却灰や浚渫土・産業廃棄物を持ち込む予定になっています。

先にゴミを埋め立てていた場所には、雨水がたまり、池となって、多くの野鳥が飛来する豊かな生態系が形成されつつあります。また、大阪湾にはほかで見られない塩性湿地が自然にできていて、絶滅を危惧される植物も自然に繁殖していました。そして砂利場や草原には、コアジサシやコチドリ、ヒバリなどが繁殖していました。

そこが2025年大阪・関西万博の予定地となり、それに先駆けまたは前後して、大阪市はIRカジノを誘致し開業しようとしています。そして、2019年4月、環境を調べようともせずに、購入土砂を投入し始めました。
昨年の風景と比較すると、自然にできた池は半分の面積になってしまいました。それでも、渡り鳥たちはやってきて、満員電車のような密度で羽を休めています。

私たちは、生物多様性のホットスポットとなっているこの夢洲に、未来の大阪湾の自然環境回復の手掛かりを描いています。これまでの調査などで得られた情報を基にフォトアルバム(春夏版と秋冬版)を作りました。もちろん掲載種以外にも多種多様な生物が生息~渡来しています。

 ご覧になりたい方は、是非ダウンロードしてご覧ください。

   夢洲フォトアルバム →春夏版(2019年5月~7月)PDF版
   夢洲フォトアルバム →秋冬版(2019年9月~2020年1月)

 

今後の夢洲を考える=生きものたちのミティゲーションを!(2020.2)

 大阪湾の夢洲は、多くの水鳥が飛来することで知られ、大阪府の生物多様性ホットスポットAランクに選定されています。ここが、2025年の「大阪・関西万博」開催予定地となったことを受けて、公益社団法人 大阪自然環境保全協会 生物多様性推進委員会では、要望書や質問書の提出、現地調査、環境アセスメント市民提案や意見提出、各種普及活動を続けています。
  ですが、廃棄物の埋立地としてホットスポットの自然と両立をはかりながら緩やかに埋め立てられていくはずだった夢洲は、開催地として確定したかのように情報が発信され(正式登録は2020年夏頃)、万博のためという隠れ蓑をかぶり、IR予定地もほぼ埋め立てられてしまいました。
  国際目標である持続可能な開発目標(SDGs)のもとで「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げている万博は、本当に私たちの「身近な自然を愛し、守り育てたい」という願いと相いれるものなのか、深い疑問を抱かざるを得ません。持続可能な社会の構築という観点からのアセスメントが伴うならば、より妥当な開催の場所や内容などの選択がありうると考えます。
 夢洲は、甲子園100個分という広大な土地で、大阪平野を流れる淀川の河口部。そこに緑地を配置すれば、尼崎から堺にかけての大阪湾岸に大きな緑地帯が生まれます。それは渡り鳥だけではなく、私たち大阪の都市部に住む市民の環境にとってもいい影響を及ぼすはずです。
 簡単につぶしてしまう前に、万博後の自然創生をデザインし、今やってきている貴重な生きものたちの避難場所(ミディゲーション)を作るわけにはいかないだろうか?
 大阪自然環境保全協会では、やむなく夢洲を開発する場合にも、IR万博同時開催ではなく、すでに土地ができているIR予定地での万博開催と、万博後のIR開業、その間もその後も、現在の万博ウォーターワールド予定地の水辺を、そのまま湿地として残し、生きものたちの退避場所(ミティゲーション)として保全する案を提案しています。

ネイチャーおおさか 公益社団法人 大阪自然環境保全協会

ネイチャーおおさかは、身近な自然を愛し、これを守り育てたいと願う市民が運営している公益社団法人の自然保護団体です。お電話でのお問い合わせはこちら 06-6242-8720

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