本山寺自然環境保全地域を考える協議会
本山寺自然環境保全地域を考える協議会の活動
本山寺(高槻市)のモミ・ツガ・アカガシ林は、その学術的な価値より昭和53年「大阪府自然環境保全条例」で「大阪府自然環境保全地域」「特別保護林特別区」第1号として14.32haが指定され、さらに「本山寺国有林」、銃猟禁止区域、「大阪府立北摂自然公園」であるなど一帯の自然は何重にも公的保護され、重要視された地域です。しかし本山寺のモミ・ツガ・アカガシ林がシカによる採食圧を受けて森林の更新が危ぶまれています。これに危機感を覚えて、2010年に「本山寺自然環境保全地域を考える協議会」を立ち上げ、シカ害からの防除、調査、保全に取り組んでいます。
<設立趣意書> 2010年6月
「本山寺・神峰山寺森林(もり)保全協議会設立について」(PDF:70KB)
<大阪府 公報より> 1978年1月20日
本山寺自然環境保全地域の指定(PDF:165KB)
<リーフレット> 2021年12月改定
「本山寺周辺の森林か?消滅に危機に!」(PDF:23MB)
参考データ:シカ捕獲数 (出所・高槻市)
「高槻市におけるシカの捕獲数」
これまでの活動履歴
<会報誌「都市と自然」バックナンバー記事より>
- 2020年6・7月号 tomorrow 「本山寺の森を守ろう」 田口圭介副会長
- 2011年11月「本山寺の歴史と自然」百済 寂仁(本山寺・住職)
- 2011年9月号 報告 「本山寺自然環境保全地域 保全の取り組み」常俊容子
- 2010年8月号 報告 「本山寺・神峯山寺の森林保全へのとりくみを始めました」常俊容子
- 「堀田満 No11「わたしの散道、神峯山寺から本山寺(都市と自然1978年9月号)
<その他 協議会設立に至る諸活動>
- 「本山寺の思い出」TKK・田口圭介
- 「本山寺と池田裕計」池田裕計
写真付き詳細PDF (PDF:3.6MB)
<2024年>
- 2月24日:植生保護柵、箱罠見回り、No2植生保護柵ネットに倒木あったのを取り除く(池田)
- 4月14日:里山一斉調査「本山寺コース」を担当、4名参加。
- 6月29日:百済会長と打ち合わせ。
①自然共生サイトにエントリーする件
②大阪府環境農林水産総合研究所・生物多様性センターの哺乳動物相モニタリングに協力する件 - 7月2日:参道正門前道路崩落。車入出不可により、汲み取り車出入り不可のためハイカーなどへトイレ使用禁止など大阪府ホームページに掲載。
東海自然歩道利用者用トイレの使用中止について/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government] - 7月4日:哺乳動物相モニタリングのため、依頼者の幸田氏@府研究所とカメラ 4 台設置(池田)。
- 8月:本山寺の自然環境保全地域を考える協議会の活動を環境省自然共生サイトへの登録申請をすることにした。
自然共生サイト|30by30|環境省 (env.go.jp) - 8月:協議会スタッフにてナイトハイクを 8/31-9/1 計画したが、参道正門前道路崩落のため延期する。
- 9月15日:高槻 NPO フェスタにポスター展示(大西、田口、藤井、大塚)
<2023年>
- 2月21日:関西自然保護機構の定例会にて「大阪府高槻市本山寺における防鹿柵設置10年間の実生動態」 丸山海音氏ほか、ポスター掲示。
- 3月22日:植生保護柵、箱罠見回り、No3保護柵4カ所ネット破られていた応急措置する(池田)。
- 4月8日:里山一斉調査「本山寺コース」を担当、7名参加。
- 9月2日:会長を前会長ご長男の百済多聞氏に引き継いで頂いた(写真、前の列左から3人目百済多聞氏、)。
- 9月10日:高槻 NPO フェスタにポスター展示(大西、田口、藤井、山崎、大塚)
- 9月28日:植生保護柵、箱罠見回り、大きな変化点なし(池田)。
- 11月9日:No2・3 植生保護柵内外実生調査(幸田、石塚、丸山、常俊)。動物調査(池田)。檻罠でオスジカ捕獲。
- 11 月~12 月 ポンポン山の近接地の大原野森林公園でクマ居つく情報、クマだな 6 カ所、爪痕 10 カ所が確認され入山禁止となった。高槻市北部(中畑、杉生)などでも目撃情報が寄せられた。
- 12月22日:植生保護柵、箱罠見回り、No3保護柵南西部ネット破られていたため応急措置する(池田)。
<2022年>
- 4月9日:里山一斉調査「本山寺コース」を担当、刀根山高校生物エコ部の生徒さんを含め16名参加。
- 4月26日:京都大阪森林管理事務所訪問、中塚所長へ本山寺国有林にてのシカ駆除事業の継続依頼と協議会の近況報告をする。(松井先生、常俊、大塚)
- 5月26日:大西氏、シカ不嗜好植物研究第2段、フッキソウを対象とするために 本山寺にて30株採取される。
- 7月2日:百済寂仁会長ご逝去。 写真、報告集会での主催者ご挨拶。
- 10月17日:No2・3植生保護柵内外実生調査(石塚、幸田、丸山、常俊)。
<2021年>
- 9月4日:No2植生保護柵ネットへのかかり木を取り除く。参加者5名。
- 12月4日:No1植生保護柵ネットへの倒木(全長30m、胸高直径30cm大きな杉の木)を取り除く。参加者6名。
- 12月25日:リーフレット「本山寺周辺の森林か?消滅に危機に!」改定版印刷・配布
<2020年>
- 1月28日:大規模金網柵見学、長岡京市西山地区。参加者3名。
- 5月30日:(第4回本山寺の森林とお寺の歴史勉強会) 新型コロナウイルス拡大のため中止
- 6月:「都市と自然」6~7 月号に投稿。「本山寺の森を守ろう」田口圭介副会長
- 6月27日:大規模保護柵設置案の現地調査1回目(池田、常俊)
- 8 月~10月:シカ不嗜好植物研究 at 本山寺。大阪府立大学生命環境科学研究科 大西貴一氏に協力。
- 11月3日:No2・3 植生保護柵内外実生調査。参加者5名。
- 11月21日:大規模保護柵設置案の現地調査2回目。参加者3名。
<2019年>
- 7月26日:大阪みどりのトラスト協会との交流会 at 本山寺。参加者4名+トラスト協会より1名。
- 9月1日:行事「第3回本山寺の森林とお寺の歴史勉強会」「本山寺特別区の哺乳動物」講師:池田裕計氏。参加者11名。
- 9月22日:高槻市市民公益活動サポートセンターNPOフェスティバル出展。
- 10月18日:No1植生保護柵内植生調査・倒木応急処置・実生実験物鉢3台転入。No2・3 植生保護柵内-外 実生調査。参加者5名。
- 10月19~20日:高槻市城内公民館フェスティバルに出展。
- 11月16-17日 大阪自然史フェスティバルに出展。
- 11 月~ 京都大阪森林管理事務所による本山寺等の国有林でのシカ捕獲事業継続し実施される。
<2018年>
- 2月9日:井上宗二氏採取のガ標本の引き取り検討会 at 本山寺。出席者4名+大阪市立自然史博物館松本主任学芸員
- 4月24日:京都大阪森林管理事務所を訪問し打ち合わせ。管理事務所側 所長以下5名。本山寺本山寺自然環境保全地域を考える協議会側 4名。
- 5月27日:行事「第2回本山寺の森林とお寺の歴史勉強会」 「シカの生態と森林保全について」講師:高柳敦氏。参加者30名。
- 9月4日:台風21号来襲、本山寺周辺の森林、No1植生保護柵にも倒木など大きな被害。
- 9月24日:台風21号被害No1植生保護柵、応急手当。参加者2名。
- 9月28日台風21号被害状況確認するためカメラ巡回点検。参加者4名。
- 10月7日:高槻市市民公益活動サポートセンターNPOフェスティバルに出展。
- 11月17-18日:大阪自然史フェスティバルに出展。
- 11月~:京都大阪森林管理事務所による本山寺等の国有林でのシカ捕獲事業によりシカ7頭、イノシシ3頭駆除。
<2017年>
- 5月28日:行事「第1回本山寺の森林とお寺の歴史勉強会」「本山寺の森について」講師:松井淳氏。参加者23名。
- 10月21日:高槻市市民公益活動サポートセンターNPOフェスティバルに出展。
- 10月21日:高槻市城内公民館フェスティバルに出展。
- 11月18~19日:大阪自然史フェスティバルに出展(写真下、左・中)。
- 11月~:京都大阪森林管理事務所による本山寺等の国有林でのシカ捕獲事業によりシカ18頭駆除。
<2016年>
- 10月1日:高槻市、大阪猟友会高槻支部との懇談会。
- 10月:猟友会が箱罠を参道トイレ南側に移動。
- 10月8日:高槻市市民公益活動サポートセンターNPO フェスティバルに出展。
- 10月15-16日:高槻市城内公民館フェスティバルに出展。
- 11月19~20日:大阪自然史フェスティバルに出展。
- 11月~:京都大阪森林管理事務所による本山寺等の国有林でのシカ捕獲事業が開始。シカ13頭駆除。
<2015年>
- 1月12日:本山寺山森林づくりの会との懇談会・本山寺宿坊にて。参加者11名。
- 9月12日:高槻市市民公益活動サポートセンターNPOフェスティバルに出展。
- 10月18-19日:高槻市城内公民館フェスティバルに出展。
- 10月28日:有害鳥獣捕獲用箱罠設置・墓地奥側、高槻市よりの貸与分、管理は当協議会担当。
- 11月8日:行事「自然観察ハイク錦秋の本山寺歩こう!」。参加者13名。
- 12月6日:植生保護柵No3を墓地北側に設置。10m×10m。参加者5名。
<2014年>
- 1月23日:高槻市より本山寺地域への有害鳥獣捕獲用箱罠貸出を確認。管理担当は当協議会。
- 3月17日:高槻市内の国有林における有害鳥獣捕獲事業の実施について1回目の話し合い4者協議(高槻市・京都大阪森林管理事務所・高槻市猟友会・本山寺協議会)、ここに至る経緯を整理した。
- 8月9日:高槻市内の国有林における有害鳥獣捕獲事業の実施について2回目の話し合い4者協議(高槻市・京都大阪森林管理事務所・高槻市猟友会・本山寺協議会)。「 高槻市内の国有林における有害鳥獣捕獲事業の実施についてのメモ」。
- 10月18-19日:高槻市城内公民館フェスティバルに出展。
- 10 月 28日:有害鳥獣捕獲用箱罠設置・墓地奥側、高槻市よりの貸与分、管理は当協議会担当。
- 11月15-16日:大阪自然史フェスティバルにNOB出展時に本山寺活動をポスター掲示。
- 11 月 29日:シカ調査、区画追い出し法調査に参加。
<2013年>
- 3月26日:高槻市鳥獣被害防止計画に生態系被害追記を要請。
- 3月31日:行事「第3回報告集会・知って欲しい高槻の森林の今 part2」 高槻市立生涯学習センター。参加者約30名。
- 11月10日:行事「自然観察ハイク観る!知る!walking!大原野森林公園の植生保全活動見学」参加者11名。
- 11月11日:京都大阪森林管理事務所に本山寺国有林でのシカ捕獲を要請。
- 12月20日:高槻市と生態系被害へのシカ捕獲について話し合い要請。
<2012年>
- 3月26日:行事「第2回報告集会・知って欲しい高槻の森林の今」高槻市立生涯学習センター。参加者約30名。
- 7月28日:大阪府猟友会高槻支部との懇談を本山寺宿坊にて。参加者12名。
- 11月11日:行事「自然観察ハイク錦秋の本山寺を歩こう」。参加者28名。
<2011年>
- 3月26日:行事「第1回報告集会・森の話・ケモノの話」高槻市立生涯学習センター。参加者58名。
- 7月30-31日:行事「大人の林間学校」講師:塚本圭一氏。参加者12名。
- 9月: 「都市と自然」9月号に投稿、 「本山寺自然環境保全地域 保全の取り組み」。
- 10月9-10日:行事「シカの声を聴く会」参加者5名。
- 11月10日:植生保護柵No2設置、本堂奥ハイキング道沿い全周 114mに設置。参加者15名。
- 11月13日大阪登山研究集会で本山寺の活動について紹介
- 11月20日保全協会生物多様性シンポジウムで本山寺の活動について紹介
- 11月26日:行事「自然観察ハイク晩秋の本山寺を歩こう」参加者25名。
- 3月21日関西自然保護機構総会で本山寺の活動について紹介
<2010年>
- 4-5月:高槻市、大阪府、環境省、林野庁各担当部局に「本山寺周辺の森林保全について」要望書提出
- 6月12日:行事「自然観察ハイク初夏の本山寺を歩く」講師:佐久間大輔氏。参加者60名。同日、協議会設立の確認。
- 8月:「都市と自然」8 月号に投稿 「本山寺・神峯山寺の森林保全へのとりくみを始めました」。
- 9月~11月:毎木調査(本山寺本堂奥側1ha)。延べ参加者66名。
- 9月08日:植生保護柵No1、参道谷側南北25m×東西15m設置。柵設置場所決め杭打ち。参加者4名。
- 10月10-11日:行事「ナイトハイク」参加者17名。
- 10月17日:植生保護柵No1、参道谷側南北25m×東西15m設置。参加者10名。
- 11月3日:楊梅山にての「シカ区画追い出し法調査」参加者27名。