キバナシロタンポポの集団
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高知から初冬に咲くキバナシロタンポポの情報を提供します。
以前、高知県土佐市にキバナシロタンポポが集団で咲いている場所があることをお知らせしたと思います。
それと別の場所(香美市土佐山田町)のキバナシロタンポポの集団です。
来春の本格的な調査の下準備として、12月20日に現地に行ったところ、思いもよらずたくさん咲いていました。
21日に再度出向いて、分布範囲、個体数、開花個体数、個体のサイズ(ロゼットの大きさ)について概略調査を行いました。
分布範囲 東西70m、南北80m / 個体数 約85 / 開花個体(蕾を含む)20
※開花率の高いのに驚きました。この時期にこんなに咲くとは思いもよりませんでした。
個体のサイズ ロゼットの直径が、最も大きいもので50cm、45cm程度のものが多くありました。
生育場所は、水田の畔、水田と水田の間の土手、畑、未舗装の道路、空き地で、畔と土手は密度も濃く、大きなサイズのものがありました。
投稿日 :2011年12月23日
撮影場所:高知県香美市
撮影者 :坂本 彰
【鈴木 武 コメント】
兵庫県立人と自然の博物館の鈴木です。
キバナシロタンポポはシロバナタンポポが偶発的に黄色花になったという理解でいましたが、今年5月に九州大学の篠栗演習林を案内してもらい、キバナシロタンポポばかり、40株ほど生えている集団をみて、考えが変わりました。
高知のものが福岡のものと同じかどうか今後の検証は必要でしょうが、遺伝的に黄色花として固定しているものがあるようです。
どうも佐賀県にもあるようです。
データや情報が整理できないのに、宿題が増えていきます。(投稿日:2011年12月23日)
【森田竜義 コメント「ケイリンシロタンポポではないでしょうか?」】
私もキバナシロタンポポというのは、シロバナタンポポの大群落の中に1-数個体混じるという状況しか見ていませんので、「キバナシロタンポポばかり40株」という集団が九州にあると聞いておどろきました。
しかし頭花の写真から、これはケイリンシロタンポポ(4倍体)だと思います。小角突起が非常に大きく、外総苞片が長い点が特徴です。私がツクシシロタンポポと呼んでいるもの(ケイリンシロタンポポの変種)は花冠が白いので、これは異なるクローンかもしれません。
韓国にはケイリンシロタンポポは30以上あり、黄色いクローンも多いのです。
4倍体(2n=32)かどうか調べてください。シロバナタンポポは5倍体です。
高知や松江のキバナシロタンポポも注目しています。(投稿日:2011年12月24日)
【狩山俊悟 コメント】
倉敷市立自然史博物館の狩山です。
とても興味深いコメントを拝見しました。
岡山県では小角突起が大きく、外総苞片が長い白花のタンポポをちょくちょく目にします。
このタンポポアルバムにもそれらしいタンポポが載っています。(投稿日:2011年12月24日)
キバナシロタンポポが開花していました
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安部@島根です。
小春日和のこの季節は、外来種だけでなく、シロバナタンポポなど一部の在来種も開花するようです。
松江市内のシロバナタンポポを観察して歩いていたところ、シロバナタンポポ集団の中に、キバナシロタンポポが一株開花していました。
形態やこのような開花習性の同一性をみると、キバナシロタンポポは独立した種というよりも、シロバナタンポポの変異株と考えた方がいいのかも知れません。
撮影日 :2011年11月15日
撮影場所:島根県松江市
撮影者 :安部祐史
愛媛のキバナシロタンポポ
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キバナシロタンポポの写真についてですが、愛媛でそれと思われる物を撮影してきました。
シロバナタンポポの群落の中に1株だけ咲いたキバナシロタンポポ
その場所のシロバナタンポポ
その場所のキバナシロタンポポ
別の場所のキバナシロタンポポ
その場所のシロバナタンポポ
その場所のキバナシロタンポポ
別の場所のキバナシロタンポポ
投稿日 :2011年5月6日
撮影場所:愛媛県
撮影者 :小川 誠
【坂本 彰 コメント】
小川さんの写された愛媛のキバナシロタンポポは、総苞外片、角状突起が大きいですね。
高知ではちょっと見かけないタイプです。
これまでにも紹介しましたが、本場高知の「由緒正しい」キバナシロタンポポをご覧ください。
(全体像とクローズアップは別個体ですが、総苞外片はほぼ同じ形態をしています)
個体数は150を超えていました。
投稿日 :2011年5月7日
撮影場所:高知県
撮影者 :坂本 彰
キバナシロタンポポ
高知ではそれほど珍しくはないですが、それでも、見つかるのはシロバナタンポポの群生地の中で、まれに、1つか2つといったところでした。
また、1つの株の中で、頭花が白いのと黄色いのが混じっていたり、さらには、1つの頭花で黄色と白が半分づつというのもありました。
簡単に言えば、シロバナタンポポの群落の中に、頭花が黄色いのがごくまれに見つかるといったレベルでした。
ところが昨年、そんなレベルでなくキバナシロタンポポが群生しているとの話を耳にし、今年の開花を待っていました。
今日、現地へ行ってみましたが、幅約100m長さ約300mの範囲でキバナシロタンポポが生育し、タネもちゃんとつけていました。
ひょっとして、ヤマザトタンポポではないだろうかと疑ってみましたが、どう見てもキバナシロタンポポです。
撮影場所:高知県
撮影者 :坂本 彰
松江市のシロバナタンポポ開花
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松江市大草町の出雲国庁遺跡公園でシロバナタンポポが開花していました。
ここのシロバナタンポポは昨年の10月頃から開花していて、12 月中旬にも蕾をつけていたのですが、暮れからの大雪にすっかり埋もれていました。ようやく雪の重しがとれて、昨日からの好天で開花したようです。
ここのシロバナには、外総苞片が長く、角状突起が大きいタイプが あります。
撮影場所:島根県松江市
撮影者 :安部祐史
奈良県のシロバナタンポポ
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当地では、シロバナタンポポを3カ所(相互は約4キロ以上離れている)で見ることができます。
撮影場所:奈良県下北山村
撮影者 :野崎和生
島根県東部のシロバナタンポポ
撮影場所:島根県松江市
撮影者 :狩山俊悟
松原市のシロバナタンポポ
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自宅の庭で毎年咲くシロバナタンポポです。
今は2輪のみです。
撮影場所:大阪府松原市
撮影者 :生田利彦
滋賀県北部のタンポポ
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4月29日は久しぶりに晴れたので滋賀県北部を歩いてきました。
滋賀県の南に比べ春の進行は遅く、タンポポの花は真っ盛りでした。
県北部の在来タンポポはほとんどがカンサイタンポポだが大津市と高島市の間で湖が山に迫るあたりで急にカンサイタンポポが少なくなり高島市にはいると、本物のカンサイタンポポはほとんど見られなくなっていくようだ。
海津の天神社付近はシロバナタンポポが見られた。
撮影場所:滋賀県高島市
撮影者 :村田 章
キビシロタンポポとシロバナタンポポ
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キビシロタンポポの本場,岡山県の狩山です。
岡山県では,送られてくる白花のタンポポを,正確にキビシロタンポポとシロバナタンポポに分ける必要があり,同定作業を行ってくれている方と今日,キビシロタンポポの本場で両種を見比べてみました。
同一株内のほぼ同じステージの頭花を並べてみます。
(左がキビシロタンポポ、右がシロバナタンポポ)
撮影日 :2009年4月10日
撮影場所:岡山県
撮影者 :狩山俊悟
岡山県のタンポポ
撮影場所:岡山県
撮影者 :狩山俊悟
撮影場所:岡山県(吉備高原)
撮影者 :狩山俊悟