典型的な5段階のタンポポ

 今日(2004/4/18)、烏帽子形公園の西南入り口付近、ごく至近距離範囲で、見事に典型的な5段階のタンポポを見つけました。ちょっとうれしくなったので、お知らせします。
 写真Aの純粋関西(一番右)以外はほぼ「隣の株」同士です。 一番右は30mくらい離れています。
 なお、写真Aの左から1番目、2番目、3番目が、写真Bの左から5番目、3番目、2番目と同じモノです。
 ちなみに、ここは西洋が主の場所でした。5年くらい前に、烏帽子公園内東北にあった関西タンポポの種をまいておいたところです。
木村コメント:

 これらのタンポポの写真は、今回のタンポポ調査の段階でいうと、写真Aは左から4・3・2・2・1となり、写真Bは左から1・2・3・3・4になると思います。
 また、実物とその花粉を観察していないので断定できませんが、写真を見る限りでは、写真Aの段階1(右端)のものは頭花も小さく「カンサイタンポポ」と思われますが、写真Bの段階1(左端)のものは、在来種型の雑種のように見えます。ぜひ頭花をお送りください。
 堺市での私の観察では、段階2のものが見つかるとその近くに段階2〜3のタイプのものがいっしょに見つかることが多く、これらはたぶん同じ個体から由来するものだと思います。
 なお、都心部では(在来種と接触する機会が少ないためか?)段階4・5のようなものが多く、河内長野のように周辺が在来種の生育地に、新しく外来種が侵入したような地域で段階2・3のようなタイプが多いようです。このようなタイプのタンポポの花を見つけられて、同じ株に痩果(タネ)もできておれば、ぜひいっしょにお送りください。
河内長野市
烏帽子形公園内

(2004年4月18日)

(加賀 まゆみ)
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