Q1. タンポポ調査では、何を調べるのですか?
・ 花が咲いているタンポポを見つけて、調査用紙をよく読んで、その種類を調べていただきます。また、雑種かどうかを判断するため花粉を調べますので、かならず花をちぎってティッシュに包み、必要事項を記入した調査票と一緒に封筒に入れて送ってください。
Q2. 調査用紙はどうすれば手に入りますか?
Q3. たくさんの場所で調べたいので、調査用紙が多くほしい。
・ 事務局へ問い合わせていただくとお送りしますが、残部が多くないので、本ホームページからダウンロードしていただくと便利です。なお、送り先は府県によって異なりますのでご注意ください。
 お手持ちの調査用紙で枚数が不足する場合は、恐縮ですがコピーしてお使いください。原本はA3判ですが、B4判に縮小して印刷していただいてもかまいません。
 なお、カラー資料はたくさんありますので、各府県の事務局へご連絡下さい。
Q4. どこで調査をしたらよいのですか?
・ 近畿地方の2府5県(大阪府・京都府・三重県・滋賀県・奈良県・兵庫県・和歌山県)なら、どこでも結構です。ただし、庭などに植えられているものではなく、道端や空き地などに自然に生えているものを調べてください。
Q5.いつ調べるのですか?
・ 調査期間は2005年(平成17年)3月1日〜5月31日です。
 ただし、南部の和歌山県では3月の早くからタンポポの花が咲き始めますが、近畿の北部では5月の連休頃にならないと咲いている花は少ないなど、地域による違いがありますので、ご注意ください。
Q6. 調査した結果はどうすればいいでしょうか?
・ 結果はすべて調査用紙に記入して、採取した花やタネとともに、遅くとも6月10日までには調査票に記入された各府県の実行委員会事務局へお送りください。また、送付先(事務局)はこのホームページの各府県のページにも掲載していますので、それも見てください。
Q7. タンポポの花やタネがない場合はどうすればいいのですか?
・ 今回の調査では種類を確認するために、必ず花を同封してください。もし花がない場合は、せっかく送っていただいても無効データーとして無視されます。
 なお、タネについては、花を取ったのと同じ株 (同じ根元からでている) で、綿毛のあるタネができておれば、セロテープで貼り付けてお送りください。
 花は必ず必要ですが、タネはなくてもかまいません。タネだけのデーターは無効になります。 
Q8. なぜ、タンポポを調べるのですが?
・ 近畿地方に見られるタンポポには、日本に古くから生えている在来種と、明治以降に外国から日本に持ち込まれた外来種とがあります。
 一般的に、在来種はたんぼの周辺など昔からの里山的な環境が残っている地域に多く、人間が自然を開発して作った住宅地や都市には外来種が多く見られます。
 そこで、タンポポの種類を調べると、その地域の自然環境がどれくらい人間の手によって壊されているかがわかるのです。
Q9. どんな花をとればいいのですか?
・ 観察して採取するのは、必ず花びらがきれいに開いているものにしてください。送っていただいた花から花粉を採取して顕微鏡で観察しますが、つぼみのものや花が咲き終わっているものでは、花粉が少なくて観察できないことがあります。
 また、総苞の反り返りの状態を1〜5の5段階に分けて記録していただいて、雑種かどうかの推定に活用していますが、この状態もつぼみから開花中の花、咲き終わった花としだいに変わりますので、基準を統一するためにも、きれいに開花しているもので調査してください。
Q10. 花はどのようにして送ればいいのですか。取ってきて、すぐに送らなければいけませんか?
Q11.タネをセロテープで貼り付けても大丈夫ですか?
・ 花は送っていただいて花粉を観察するので、採取したらすぐにティッシュペーパーに包み、乾燥させた状態で、調査用紙から作った封筒に入れてお送り下さい。(新鮮な方がいいだろうと考えてナイロン袋などに入れると、すぐに蒸れて腐ってしまいますので、ナイロン袋などには絶対に入れないで下さい。
 DNAの調査は、タネをセロテープから剥がし、発芽させた植物体を材料にして行いますが、タンポポの発芽にはセロテープの影響はありません。
 なお、採ってからあまりに時間が経ちすぎるとタネが死んでしまう可能性がありますので、2週間分くらいをまとめて封筒の宛先へ送って下さい。送られたタネは冷蔵庫で低温保存されます。
Q12. せっかく咲いている花を取るのは自然破壊になってよくないのではないでしょうか?
・ 確かに都心部にわずかに残っている在来種などは貴重ですので、花を取ることで種子の生産量を減少させることは避けるべきでしょう。しかし、多くの場所では多数の花が咲いており、1〜2個採取するくらいではタンポポには大きな影響はありません。
 タンポポ調査では、多くの方々に協力していただいているので、もし、間違った報告が少しでも混じると調査全体が無意味なものとなります。それを避けるために、花と種子を送っていただいて事務局で花粉を確認するとともに、種子を標本として永く保存する一方、いくつかのサンプルを選んで、雑種かどうかを確認するためにDNAを調べます。そのため、サンプルの採集はぜひ必要なことだと考えています。
Q13. 調査地点のメッシュ番号はどのようにすれば調べられますか?
・ インターネットを使える人は、タンポポ調査委員会のホームページで調べることができます。詳しい地図(中域図・詳細図)を見る際にIDとパスワードが要求されますが、そのページに書かれているように、ID は「TAMPOPO」、パスワードは「2005」(いずれも半角英数字)ですので、それを入力するとだれでも調べることができます。
 また、このメッシュ番号はいわゆる3次メッシュコードであり、旧環境庁が行った緑の国勢調査でも使われたもので、都道府県別のメッシュマップが発行されているので、それで調べることもできますし、国土地理院発行の2万5千分の1地形図を購入して、東西×南北に10×10等分したメッシュを作っても読み取れます。
 詳しくは、調査実施要項(ホームぺージにも掲載中)をご覧下さい。
Q13B. インターネットで調べようとしましたが、詳細図の縮尺が5万分の1で大まかすぎ、細かな地点が分かりません。
・ たとえば、MapFan Webなどの検索地図を開き、大縮尺の画面(たとえば1/3,125など)で採集地点を確認してをうち、縮尺を1/50,000 に戻します。その状態でHPのメッシュ検索図の詳細図を開き、鉄道や道路、河川の曲がり具合などを見比べながら調査地点を推定し、メッシュ番号を調べます。
なお、メッシュ番号検索地図は、システムの関係上、少し古い年代の地図をベースにしていますので、新しい道路が表示されていなかったり、造成や埋め立てのため、地形が変わっていることがありますのでご注意下さい。
Q14. 同じ場所に違う種類のタンポポがあるようなのですが、どうすればよいでしょうか? サンプルはひとつでいいのですか?
・ 今回の調査では、同じ場所にあっても明らかに違う種類と判断された場合は、それぞれについて別々の調査用紙に記録し、それぞれの花を採取して別々にお送り下さい。たとえば、総苞(そうほう)のかたちが明らかに違って見えるなら、別ものとして区別して取ってください。
 ただし、普通は同じ特徴を持つ個体がまとまって生育しているものなので、同じ性質を持つと判断できたらその中から平均的なものを1個体選んで、調査結果を1枚の用紙に記入してお送りいただくことになります。
 なお、同じ日にたくさんのタンポポをとるときには、とった花とタネを別々にちり紙につつんで、ひとつの株ごとに郵便封筒にいれておくと便利です。
Q15. ひとつずつ用紙を封筒につくらなければなりませんか?
・ たくさんのタンポポをとったときは、調査用紙を広げた状態でまとめ、大きな袋に入れて送って下さい。その際、花とタネのはいった袋は、間違えないように対応する調査用紙にホチキスでとめてください。
 後でまとめて送るために保管しておくときには、ビニール袋には絶対に入れないでください!! (花が蒸れて腐敗してしまいます。花粉観察は乾燥した花からでもできます。)
Q16. よその府県でとったタンポポはどうしたらいいですか?
・ お手持ちの調査用紙の宛先(ご住所のある府県の事務局)に送ってください。集計するとき、採集された府県に割り振ります。
Q17.自分が送ったタンポポがどんなだったか教えてください。
・ 送っていただいたタンポポはたいへん数が多く、また、いつ花粉観察ができるか分かりませんので、個々のデータについて個別にお答えすることはできません。
 大阪府や兵庫県の場合、お知りになりたい内容によっては、ご自身が実行委員によるチェック(大阪府の場合大阪自然環境保全協会事務所でやります)に加わり、一緒にチェックされることで分かることもあります。その際、調べたいタンポポは郵送せず、ご自身で持参されるのが確実です。
 作業日時や場所をお知りになりたい場合は、E-メールでお問い合わせください。