午後ミクリが生い茂る溜池に行くと、まだ羽化を続けているトンボが目に入った。見るとマルタンヤンマの雌でこんな時間にまだいるのはおかしいとよく見ると、両前翅の先端が縮んだようになっていた。何のことはない羽化の失敗である。 まだ生きていたが死は間違いない。マルタンヤンマの羽化は真夜中に始まり、明け方暗いうちに飛立つので羽化直後の姿を目にする事はほとんどない。
撮影者:横田 靖さん
撮影場所:池田市伏尾町(2009.6.11.)