第11回講座 ビオトープ  (2009.7.1.)
講座内容ビオトープについてその役割と保全・再生のあり方についての基礎的な考え方などを講義ならびに湿原ビオトープの見学を通して学ぶ
講  師戸田 耿介先生 NPOこども環境活動支援協会監事/阪神・都市ビオトープフォーラム代表
場  所西宮市立甲山自然環境センター



戸田先生から、 @生物多様性の重要性認識、A ビオトープの概念、等について、説明を頂く。Biotope (ドイツ語)の語源は、bio(生命)+topos 【場所・空間】で、直訳すると、「野生生物の生息空間」。子供達には、ビオトープとは「人間が餌、肥料を与えなくても良い場所」と教えているとのこと。


ビオトープは、気候、地形、水環境、土壌などの特徴に着目することで多くのタイプに区分される。ブナの自然林、境界の林等の事例を交えて説明。


落ち葉が多く、吸水力のある木々は、湿原地では悪影響を及ぼすことになる。
大きくなった「コナラ」を伐採した跡。


間伐された林間近くの池で誕生した「モリアオガエルの卵塊」、池では、大小の「オタマジャクシ」が、気持ちよく泳いでいた。


動物と異なり、移動のできない植物は、周囲の環境に大きく影響される。
「ノハナショウブ」、「カキラン」等が、美しく花を咲かせている。


「カキラン」、名の由来は、花の色が柿色であることから。
西宮市内では、遷移と盗掘のため、個体数は減少しつつあるそうである。


初めて見る食虫植物の「モウセンゴケ」に感動! 上手く撮影できたかな?


水が染み出ている湿原内では、「モウセンゴケ」が群生。


「ヒメタイコウチ」、日本では、兵庫県と東海地方の湿地や湧き水が染み出す程度の浅い水辺に生息しており、水上で陸生の虫を捕食する。


西宮市立甲山自然環境センターの金山氏から、甲山湿原の管理実態とリーダー養成講座内容について、説明を頂く。
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